80s 洋楽 映画サントラ おすすめ
サントラ(サウンドトラック)
1982年 愛と青春の旅立ち An Officer and a Gentleman
のっけから恐縮だ。本音をいうと80年代サントラブームなど自分にとっては余り感慨はない。
80年代をリアルタイム10代で過ごした筆者だ。どうやら既に世間ズレしていたらしく高校生当時から70年代以前の音楽などに傾倒していたからだ。ただ、80年代サントラでも、マスタリングは好みじゃない。曲は好きなものもある。個人的には「カリブの熱い夜」「FAME」などが推し。というわけで、若干ななめううえで恐縮だが(;´∀`)。
当ブログでも個人的なおすすめ作品などをご紹介したい。
映画 1982年 愛と青春の旅立ち An Officer and a Gentleman
1982 Joe Cocker and Jennifer Warnes “Up Where We Belong” from the album An Officer and a Gentleman愛と青春の旅だち 主題歌 An Officer and a Gentleman – Up Where We Belong
この映画のみどころはラストシーンのデブラ・ウィンガー(Debra Winger)の帽子だと思う。
それまでのリチャードギアの訓練もサイドストーリーもすべてデブラが帽子をとるためにある。
それはまるで寅さんの 『男はつらいよ 柴又慕情』における吉永小百合さんのパンタロンに匹敵するほどのカタルシスなのだ。こういう小さなファッションアイテムも名画を思い出すときの意外とあなどれない記憶装置なのである。
実をいえば、この映画の原題”An Officer and a Gentleman”がなぜ『愛と青春の旅立ち』になるのか。いつも不思議に思う。おそらく英語のテストでこんな意訳をしたらペケを食らうかもしれない。(実際、高校の頃洋画にかぶれてた頃に似たようなことをして目玉を食らったことがある。)
だがそれはそれとしてこの邦題のタイトルはすでにひとつの作品なのだろう。
『士官と紳士』で日本であれだけヒットしたか。わかりませんな。
DVDはいくつかバージョンがある。
同じ作品で恐縮だがジャケを見比べてみたい気もあり貼らせていただく。
DVD ジャケ違い。
Blue Ray おすすめ
こちらは25周年記念のDVD
製作25周年を記念した最新インタビュー(リチャード・ギア、デブラ・ウィンガー、ルイス・ゴセット・Jr.他)など、豪華映像特典付きの貴重盤!
【映像特典】
■Disc1
(1)監督テイラー・ハックフォード 音声解説
(2)オリジナル劇場予告編
■Disc2
(1)「愛と青春の旅だち」 25年後
(2)ポートタウンゼント再訪
(3)士官学校の全貌
[ペンサコラ海軍士官学校/撮影の思い出/軍人とのロマンス/指導教官の協力]
(4)「愛と青春の旅だち」の音楽
(5)ギアとゴセットの格闘シーン
(6)TVスポット
(7)フォト・ギャラリー
サントラ
曲目リスト
ディスク:1
1. メイン・タイトル Main Title From ‘An Officer And A Gentleman’ – Jack Nitzshe
2. 愛と青春の旅だち Up Were We Belong – Joe Crocker/Jennifer Warnes
3. 愛の渇き Hungry For Your Love – Van Morrison
4. タッシュ Tush – ZZ Top
5. トリート・ミー・ライト Treat Me Right – Pat Benatar
6. ビー・リアル Be Real – The Sir Douglas Quintet
7. 愛と青春の旅だち Up Where We Belong – Joe Crocker/Jennifer Warnes
8. 愛と青春の旅だち ラヴ・テーマ Love Theme From ‘An Officer And A Gentleman’ – Lee Ritenour
9. トンネル・オブ・ラヴ Tunnel Of Love – Dire Straits
10. モーニング・アフター The Morning After Love Theme – Jack Nitzshe
個人的にはヴァンモリソン好きなのでまずそこに目が行くのだがこの曲はイマイチ。ヴァンモリソンさんはそれはもう極上の曲が他にもたくさんあるんです。
サントラには当時アメリカの長距離トラック運転手達に人気が出始めたZZトップも収録。編集の都合上動画を貼ると重くなるのでそういう気分の方は でご覧ください。
Tush (2006 Remaster)-ZZTopOfficial1
ZZ Top Tush live 1982
じゃあこのサントラでタイトル曲以外に何を推すかといえば、この曲。
リー・リトナーの「ラブテーマ(愛と浅春の旅立ち)」!
Lee Ritenour – Love theme from an officer and a gentleman.
これが別で紹介したファンダンゴにおける”Farmer’s Trust”につぐ80年代サントライージーリスニング名曲。
愛のテーマといえばもちろん1974年バリーホワイト&ラブ・アンリミテッド・オーケストラが有名。
(「愛のテーマ」(原題: Love’s Theme)
だがこのサントラのリーリトナーのラブ・テーマもBGMやプレイリストにおすすめ。
例えば、この曲でチルかましてバリーホワイトでフロアを暖め、そこにThe OjaysのLove Trainやアン・ルイス/山下達郎さんの恋のブギウギ・・・投下!ってな感じでつなぐとプレイリストなどによろしいかと思いますよ。
いやいや、このリトナー&パウリーニョダコスタつながりで70年代フュージョン・ブラジル系つなぎもよかですたい。
1978 Lee Ritenour – Sugar Loaf Express (Album Captain Journey)
まあいずれにせよ脱線気味なのでまたの機会に
(てかおまえら誰やねん。林家○ー・○子師匠か😅)
タイトル曲 Up Where We Belong · Joe Cocker · Jennifer Warnes
曲情報 Up Where We Belong · Joe Cocker · Jennifer Warnes
Vocals: Joe Cocker
Vocals: Jennifer Warnes
Produced by: Stewart Levine
Bass Guitar: Abraham Laboriel
Bass: Abraham Laboriel
Keyboards: Bobby Lyle
Guitar: Louis Shelton
Drums: Ndugo
Percussion: Paulhino Da Costa
Keyboards: Robbie Buchanan
Producer: Stewart Levine
Writer: Buffy Sainte-Marie
Writer: J. Nitzsche
Writer: Will Jennings
上はジョーコッカー御大の公式 から。パーカッションにパウリーニョダコスタ。
パウリーニョ・ダ・コスタはナベサダさんの1978年 『カリフォルニア・シャワー』やMJのスリラーなどで有名なブラジル出身のパーカショニスト。1972年に渡米し、1973年から76年までA&M recod時代のセルジオメンデスに参加。(source: “In 1972, da Costa moved to Los Angeles and played with Sergio Mendes from 1973 until 1976.” wikipedia.org)
Single by Joe Cocker and Jennifer Warnes
https://en.wikipedia.org/wiki/Up_Where_We_Belong
from the album An Officer and a Gentleman
B-side “Sweet Lil’ Woman” (Cocker)
Released July 22, 1982
Recorded Los Angeles, 1982
Label Island
ちなみにこの曲はアイランドレコード(Island Records)から。アイランドといえばもちろんボブマーリーを筆頭とするジャマイカ・UK系のレーベル。1981年のボブマーリーの死により大打撃…という話は本筋と異なるので別の機会にゆずる。この曲(『愛と青春の旅立ち』)などはアイランド路線変更のひとつの象徴かもしれない。
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ちなみに曲のタイトルも『愛と青春の旅立ち(Up Where We Belon)』。
こちらはサビの”love lift us up where we belong“からとったタイトル。
Up Where We Belong の歌詞 和訳については にあげている方がおられるのでそちらをご参照。
カラオケひとことメモ
ついでに私が気づいた洋楽カラオケでうたうときのちょっとしたポイントをメモしておく。
1(歌いだし)
どちらも少し間を空ける
“who / knows what…”
“All I know /…”
2(サビ)…us…のリダクション(省略)
サビメロの”us”はほとんど発音せず前のliftとupのあいだに子音のsがリエゾンして残る感じ。
(こう書くとよけいイミフなので下のひらがな発音歌詞をご参照)
love lift us up
らヴりふとぅーざっぷ
(こんなぐあいに浪曲風のダミ声でがなるとそれっぽい?)
1982年にisland7inch シングル
JOE COCKER & JENNIFER WARNES Up Where We Belong (1982 UK 7 vinyl single featuring the classic track taken from the movie soundtrack of An Officer And A Gentleman also including Sweet Little Woman by Joe Cocker movie picture sleeve WIP6830)
あとがき
ここでは、80年代洋画サントラで個人的に推しの
1982年作品「愛と青春の旅立ち」
について個人的感想を書かせて頂いた。
機会があればまたおすすめ作品をご紹介したい。
(80年代洋画サントラ関連記事)
1985年『ファンダンゴ』(Fandango)
1981年「アーサー」(Arther)
「ニューヨークシティセレナーデ」(Arther’s Theme)
(参考)その他 80s 洋楽 映画サントラ 作品など
ちなみに、
洋楽サントラの年代別作品リストはHMVさんなどが充実。
80年代のサントラ特集ページは70作品!
一覧を見たいという方で未読の方はぜひご参照を。
(参考)サントラ年代別 名盤特集|1980年代|HMV&BOOKS onlinewww.hmv.co.jp › 音楽CD・DVD
ちなみに映画の本編についてはあまりふれていないので若干補足。
80年代のサントラ特集などを拝見すると懐かしい映画やまだ見ぬ作品もちらほら。
いや結構あるぞ。おっとこんなのも。
嗚呼、あれもみたいこれもみたい。(東海林さだおさん風)
そんな映画本編を見たくなった方は、巷で人気の動画配信サービスもオススメ。
とくにシニアの方でBSとかテレビもあるからいいや、となんとなく疎遠だった方。
無料体験もあるので一度おためしを。
(実は私も、ぱっと見なんだか最近のものばかりでわしゃさっぱりわからん、と敬遠してたクチ。)
しかし、面倒なメール登録を我慢して無料体験してみると目ウロコ。
懐かしの作品も充実。
例えば、U-NEXT(ユーネクスト)などではむしろレトロな作品の方が多いのではと思われるほど。
(邦画の例で恐縮だ。若き和田アッコさんや70年代日活カルトムービー「野良猫ロック」なんかはそちらで初見。昭和レトロだけでなく大正時代の映画などもけっこうある。レトロムービー愛好家の方にもかなりオススメ。)
ご存知の方も多いだろう。もしまだ未体験ならおためしを。