ハロウィンの歌(ケルト音楽)
ハロウィンの歌(ケルト音楽)
ケルトとハロウィン
ハロウィンの起源はケルト暦の大晦日だとか(諸説あり)。
ケルト民族の宗教儀式。
日本で言えばお盆にあたるそうです。
日本との縁では「耳なし芳一」などの『怪談』などでも有名な小泉八雲(ハーン/ヘルン)さんの父方の御先祖がアイルランドご出身とか。
ハーンさんは1890年(明治23年)に来日され、現在のCool Japanブームの遥か130年前頃から日本の面影や怪談などのこわい日本昔ばなしの原作となる貴重な書を残してくださいました。
(※ヘルンさんとアイルランドやハロウィンの関係については玄孫の方が詳しくブログで紹介して下さってます。リンクをご興味ある方はぜひご一読を。私もそちらで学ばせて頂きました。参考記事:「本場のハロウィン!アイルランドの歴史とジャガイモ飢饉と小泉八雲」)
仮装パーティなどの「精進落し」的なお祭りも楽しいですが、できればまずはこうしたハロウィンのルーツや先人にも敬意を表したいですね。
ハロウィンのルーツ:古ケルト人のサウィン祭(英語 Samhain)
ハロウィンの起源 -「ケルト暦の大晦日」サウィン祭(英語 Samhain)
夜明けの各サムハイン英雄にタラを燃やしたと言われているアイリーンと戦う英雄フィオンの絵(1914年作)
アイルランド神話はもともと口承伝統だったが多くは中世にキリスト教の僧侶によって書き記された。
ハロウィンの起源は諸説あり。
有力な説の1つが「ケルト暦の大晦日」にあたるサウィン祭(英語 Smahain)の前夜祭(イブ)。
ケルト暦の大晦日と新年の祭り – サウィン祭
サウィン(英語 Smahain)とは、ケルト暦の大晦日(夏の終わり)と新年(冬の始まり)の祝祭のこと。夏の収穫を祝い、収穫で余った作物や家畜をわけあう行事。
ハロウィンの原型のひとつとも関係が深いとされます。
ハロウィンはサウィン祭(英語 Samhain)が変化したもの
ケルト暦(アイルランド暦)the Gaelic calendar ( Irish calendar)
ケルト暦の1年:
○前夜祭:10月31日(夏の終わり)●
○新年祭:11月1日(冬の始まり)
サウィン(Samhain)小まとめ
挙行者(儀式や行事などをとり行う人々)
:(歴史的)ゲール人(北西ヨーロッパの先住ケルト系民族)
:(現在)アイルランド人、スコットランド人、マン島人など
種類 ケルト文化
趣旨 夏の終わり、冬の始まり
日付 10月31日日没 – 11月1日日没
行事 焚き火、宴会
関連祝日 ハロウィン
ハロウィンはケルト暦の大晦日の祝い。つまり年越しパーティということだそうじゃ。
詳しくはハロウィンの歴史でまとめたいが、簡単に筆者の見解を述べておく。
まず、大前提として古代ヨーロッパの歴史におけるケルト系民族とゲルマン系民族そしてローマ帝国由来のラテン民族という2大民族(対立)ないし3大民族(対立)の構図がある。
とくにサウィン祭(英語 Samhain)からハロウィンに変化する過程では、
・古ケルトのうちアイルランドなどのゲール族
・ゲルマン系のゴート族すなわち英語でゴス(Goths)と呼ばれた「ゴス系」の文化史:ゴシック(Gothic)、ゴシックホラー、など。
この2つの補助線を引いておいた方がよいだろう。
古ケルト文化のサウィン祭(英語 Samhain)が現在のハロウィンに変化する歴史的な過程では2つのポイントがあるだろう。
1.「ゴス化」:19世紀イギリスのゴシックホラーなどの影響(18C british Goths influence,etc)
2.「アメリカナイズ」:アイルランド系アメリカ移民(19C irish americans immigration, etc)
1.「ゴス化」:19世紀イギリスのゴシックホラーなどの影響(18C british Goths influence,etc):
ケルトのサウィン祭(英語 Samhain)。
※すなわち、18世紀までのサウィン祭(英語 Samhain)には仮装の文化もあったが多くは妖精や牛など(要は比較的怖くない、むしろほのぼのとした牧歌的なイメージ?)の仮装儀式が主流。現在のような怖い仮装はまだ登場しなかった。
19世紀にイギリスでゴシックホラー文学が流行(フランケンシュライン、ドラキュラ、ジギルとハイド、など)。
2.「アメリカナイズ」:アイルランド系アメリカ移民(19C irish americans immigration, etc)
ドラキュラなどの仮装がハロウィンに登場するのは、ちょうど19世紀半ば(1840年代)ジャガイモ飢饉の影響によりアイルランド系アメリカ移民が多くおこった時期に流行していたゴシックホラーのキャラが仮装対象として人気があったためだろう。
(つまり、ハロウィンの仮装の定番キャラも、本質的には日本のコスプレでアニメや漫画などの作品キャラに仮装することと変わらない。というのが筆者の私見でもある。※諸説あり。)
もちろんアメリカでのハロウィンの歴史もけっして新しくはなく。19世紀以降のアイルランド移民の苦難や20世紀のアメリカ社会の歴史をへて定着しているので、もとはファンタジーでも約190年近くとおよそ2世紀にわたるハロウィン仮装は立派な伝統文化である。
そしてゴシックホラー文学も創作作品とはいえ、産業革命当時の様々な社会的抑圧や深い人間洞察などに基づく寓意が昇華した素晴らしい文学作品でもある。
サウィン祭(英語 Samhain)の歴史的な習慣 Historic customs
サウィン祭(英語 Samhain)の歴史的な習慣 Historic customs
儀式のかがり火 Ritual bonfires※日本でいえばどんど焼き
占い Divination※占いといっても占いゲーム的な遊び(例:リンゴとヘーゼルナッツを使って当たった人がお供えの食べ物を選べる、など)
精霊と魂 Spirits and souls※日本でいえばお盆のような来世現世感。ただしサウィン祭(英語 Samhain)ではアオス・シー(Aos Sí)と呼ばれた「精霊」または「妖精」が特徴※
マミングと偽装 Mumming and guising※一部の地域では、マミングや変装がサムハインの一部でした。 最初は16世紀のスコットランドで記録され、その後アイルランド、マン、ウェールズの一部でも記録された。 人々は衣装や変装をして家から家へ行き、通常は食べ物と引き換えに歌や詩を暗唱した。
家畜 Livestock※サウィン祭(英語 Samhain)は夏営地(高地の牧草地)から冬営地に家畜を移動させる時期。
2.「アメリカナイズ」:アイルランド系アメリカ移民(19C irish americans immigration, etc)
マミング
マミングは、ヨーロッパの多くの地域で知られていますが、特にイングランド、スコットランド、アイルランドで一般的である一種の民俗劇(Mummers’ play)。
音楽、ダンス、剣の戦いを組み合わせて、登場人物の死と復活を伴うエピソードで行われる。(名前の由来は、仮面を意味するフランス語からの派生。)
ケルト系アーティスト
ケルト系アーティスト:
・エンヤ(Enya)
ケルト有名アーティスト:エンヤ(Enya)
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こちらはエンヤさんの代表曲「Only Time」
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エンヤさんの曲でハロウィン関連でよくネットにあがっているのが以下の2曲など。
Enya – Evening Falls
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.Enya – Echoes In Rain
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.エンヤさん以外でもケルト系でハロウィン関連の曲を少し探してみました。
ケルトのハロウィン音楽
Celtic Halloween Music – Rise of the Shadow Moon | Magical, Enchanting, Dark
こちらのYouTubeチャンネル(Ravnskjoldさん)ではケルトのハロウィン音楽の作曲家の作品をまとめて紹介しておられます。ゲーム音楽などにもオススメとのこと。
この辺は筆者にわかなので詳しいわけではございません。「Celtic Halloween song」でググった結果から取りあえず仮訳してご紹介しています。Google検索結果のリンクを貼っておきますので詳しく調べたい方はそちらからどうぞ。
なお、Ravnskjoldさんのチャンネル動画は約1時間ほどの長いものが多いようですが動画のしたに参加している作曲家のリンクがあります。
以下、その一例
Blackgem RiverTuneCore
Blackgem River · Brandon Fiechter – “Elven Throne”, 2016 Various Artists, TuneCore Records
※こちらの曲はブランドン・フィッチャーもしくはブランドン・フィヒター?(Brandon Fiechter)という方の曲。
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Legend of Ravenville · Derek Fiechter & Brandon Fiechter
Mansion on Grimm Hill II – 2018 Derek Fiechter & Brandon Fiechter
こちらはデレク・フィッチャーさんという方の作品。
amazon music unlimited配信にもあったので冒頭のプレイリストにいれておきました。
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伝統的なケルトの歌(アイルランド語の歌)
Traditional Celtic Song – Eleanor na Run
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アイルランド系アーティストなど
今回はハロウィン曲のケルト系音楽紹介がメインなのでふれませんがケルト系からアイルランド系を連想したとき、個人的にはヴァン・モリスンなどが思い浮かぶ。
アイルランド系アーティスト:
・ヴァン・モリスン(Van Morrison)
・ザ・チーフタンズ(The Chieftains)
※その他より詳しい情報はケルト系アーティストの専門ブログ様をご参照ください。
(参考)ケルト系アーティスト(ケルブロ) https://keruburo.com/world-artists-band
(余談)ケルトといえば…
ケルトといえば… Celtic & Naka ですよね
Scottish Football Legends – Shunsuke Nakamura
(余談)以下はまったくの個人的なコジツケですが。やはりアイルランド>ダブリン>秋といえば往年のナカ(Naka)こと中村俊輔選手ですよね!
Shunsuke Nakamura vs Manchester United – 2006/07 Champions League
2006/2007シーズン. 伝説の対マンU選でのFK. 熱かった.
Paul McStayセルティックFCのアンセム「マエストロ」ポール・マクステイさんのテーマも思い出すなあ(キリがないのこれにて(;^_^A)