暦の歌 3月 昭和 卒業ソング名曲集(2)70年代卒業ソング(昭和50年代前半~昭和40年代後半)【年別】歌謡曲など
暦は三月。和風月明では弥生(やよい)の頃。
3月といえば卒業式の季節。早春に聴きたい卒業ソングを歌謡曲やフォーク、ニューミュージックなど邦楽の懐メロからおすすめ。
今回は昭和編(2)70年代特集
50代・60代・70代の方々に懐かしい昭和アイドルの卒業ソング、卒業式の合唱曲の定番となった思わず泣ける歌など。昭和レトロな卒業ソングの名曲をご紹介。

昭和レトロな卒業ソングもエモくてイイね!

以下は70年代の終わりから始めまで(1979年→1970年)という流れで載せておりますじゃ。
- 1979年(昭和54年)卒業ソング
- 「贈る言葉」海援隊 (1979年昭和54年)
- 「卒業」松山千春(1979年昭和54年)
- 1978年(昭和53年)卒業ソング
- 「いい日旅立ち」山口百恵(1978年昭和53年)
- 「微笑がえし」キャンディーズ(1978年昭和53年)
- 1977年(昭和52年)卒業ソング
- 「卒業」アグネス・チャン(1977年昭和52年)
- 「卒業」ダ・カーポ(1977年昭和52年)
- 「思秋期」岩崎宏美(1977年昭和52年)
- 1976年(昭和51年)卒業ソング
- 「卒業」麻丘めぐみ(1976年昭和51年)
- 「青春時代」森田公一とトップギャラン(1976年昭和51年)
- 1975年(昭和50年)卒業ソング
- 「卒業写真」ハイファイセット(1975年昭和50年)
- 「卒業」キャンディーズ(1975年昭和50年)
- 「卒業写真」荒井由実(1975年昭和50年)
- 「卒業」ALFIE(1975年昭和50年)
- 「なごり雪」イルカ(1975年昭和50年)
- 「時代」中島みゆき(1975年昭和50年)
- 1974年(昭和49年)卒業ソング
- 「なごり雪」かぐや姫(1974年昭和49年)
- 「卒業」赤い鳥(1974年昭和49年)
- 「卒業」南沙織(1974年昭和49年)
- 1973年(昭和48年)卒業ソング
- 「中学三年生」森昌子(1973年昭和48年)
- 「心の旅」チューリップ(1973年昭和48年)
- 「恋のダイヤル6700」フィンガー5(1973年昭和48年)
- 1972年(昭和47年)卒業ソング
- 「太陽がくれた季節」青い三角定規 (1972年昭和47年)
- 「春だったね」よしだたくろう(1972年昭和47年)
- 「春は寂しいね」杉田二郎(1972年昭和47年)
- 1971年(昭和46年)卒業ソング
- 「翼をください」赤い鳥(1971年昭和46年)
- 「そんな思い出が」ボニージャックス(1971年昭和46年)
- その他70年代おすすめ曲
- まとめ
1979年(昭和54年)卒業ソング
1979年(昭和54年)「贈る言葉」海援隊
1979年(昭和54年)「卒業」松山千春
「贈る言葉」海援隊 (1979年昭和54年)
(昭和54年)1979年11月1日発売「贈る言葉」海援隊(9thシングル、作詞:武田鉄矢、作曲:千葉和臣、編曲:惣領泰則、ポリドール)(参考動画)♪Okuru Kotoba海援隊 – トピック♪
※TBS金曜八時放送の『3年B組金八先生』で一躍お茶の間の人気者となった武田鉄矢さんの代表作。いわずとしれた70年代卒業ソングの定番曲。
※1979年10月26日~1980年3月28日『3年B組金八先生』第1シリーズ放送:その後2011年(平成23年)まで32年間放送。ちなみに舞台となった「桜中学校」のモデルは足立区の中学校だそう(参考)ウィキペディア金八先生
ちなみに、武田鉄矢さんファンの方の熱意ある動画も (参考動画)🎥
余談ながら、自分は子供の頃ラジオなどで武田鉄矢さんや海援隊のコンサートなどを聞いたときトークのあまりの面白さにドリフやひょうきん族並みの衝撃を受けたものです(笑)初期の海援隊のアルバムにも名曲もたくさんありますね。1980年 人として 海援隊。
それからそれから刑事物語は…なんて語りだすときりがないのでこの辺で。
最近話が長いとかいじられキャラですがその度量も含め本当に素晴らしいマルチタレント。でも海援隊時代の曲を聴くとやはり音楽がお好きなんだろうなとしみじみ思います。若い人にも昔の曲も聴いてもらいたいですね。
「卒業」松山千春(1979年昭和54年)
1979年3月21日発売「卒業」松山千春♪卒業松山千春 – トピック♪
※「窓」松山千春(6thシングル)B面の隠れた卒業ソング。静かな出だしから始まりだんだん盛り上がるその曲調はやや明るめで前向きな印象ながら、北海道の大地から夢に向かって旅立つ若者の心情を歌った佳曲。
個人的に大好きな曲。むかし北海道に転勤でいた頃は足寄町あたりをよくドライブしてたんですがその時は千春さんの曲ばかりかけて車内でくちずさんでいました。足寄町はとにかく広いので音楽はかかせない土地だと思いましたね(いい意味で!笑)。
松山千春さんといえば、70年代後半からお姉さま方の心を鷲づかみにした大スター男性歌手。
1978年8月21日「季節の中で」(5thシングル)は三浦友和さん出演のチョコCM曲にもなり大ヒット。🎥
もちろん名曲も人気ですが、個人的には子供の頃に見た千春さんのラッセル(Russell)のCMもカッコよかった!ワシはガキの頃あのラッセルのワシマークに憧れてました(笑)。ファンタCMの風の詩なども印象的でした。
(参考動画)「1978-1989 松山千春CM集」🎥
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1979年3月21日発売「窓 /卒業」松山千春(6th、キャニオン・レコード / F-LABEL, Panta)🎥収録アルバム:『起承転結』ベスト盤に収録。
1978年(昭和53年)卒業ソング
1978年(昭和53年)「いい日旅立ち」山口百恵
1978年(昭和53年)「微笑がえし」キャンディーズ
「いい日旅立ち」山口百恵(1978年昭和53年)
1978年11月21日発売「いい日旅立ち」山口百恵(24thシングル)♪
※四季の日本を再発見する「旅立ち」のモチーフは新生活に向かう生徒達の門出を祝う卒業ソングとしても人気。
1978年11月3日~ディスカバリー・ジャパン「いい日旅立ち」のキャッチコピーで有名な旧国鉄(日本国有鉄道)タイアップソング。鉄道ファンの方々には人一倍心に深く刻まれている大名曲でしょう。
1986年谷村新司さんもセルフカバーでこの曲を歌っておられます。
(関連記事)🔗80年代卒業ソング
2006年日本の歌百選(文化庁・PTA)にも選定。(※文中リンクはウィキペディア参照。)春・夏・秋・冬それぞれの日本の原風景を歌謡曲の歌詞という限られた文字数のなかでさらりとしかし巧みに表現した「日本の歌」代表格ともいえる大名曲。
(備考)70年代国鉄の国内旅行キャンペーン:1972年「ディスカバー・ジャパン (DISCOVER JAPAN)」からはじまる一連の国内旅行キャンペーン。「アンノン族」のお姉さま方が、中山道の妻籠・馬籠、岡山の倉敷、山口の秋吉台などに女性3人組ぐらいで旅行することが流行したそう。(参考ウィキペディアディスカバリージャパン)

ちなみに1972年『男はつらいよ 柴又慕情』ではこうした世相を反映してか吉永小百合さんがまぶしいパンタロン姿を披露。あの水色のラッパズボンに憧れた男性も多いのではないでしょうか。(あ、私だけですか笑)
「微笑がえし」キャンディーズ(1978年昭和53年)
1978年2月25日発売「微笑がえし」キャンディーズ(17thシングル)♪
懐メロとしてだけでなく曲や「春一番」などこの卒業シーズンにもあう内容から今の卒業曲として聞いてもやっぱりいいなあと思う曲。
1978年オリコンで最初で最後の1位を獲得。前年(1977年7月17日日比谷野外音楽堂)解散を発表しその後紆余曲折を経て、この年1978年(昭和53年)4月4日後楽園球場でのお別れコンサート(『ファイナルカーニバル』)で正式な解散が決まっていたキャンディーズとファンたちにとっての「卒業ソング」ともいえる超名曲。
(参考)ウィキペディアキャンディーズ、同微笑がえし
ちなみに、「微笑がえし」キャンディーズ(17thシングル)※最後から1つ前の曲でラストシングルではない。
キャンディーズの最後のラストシングル:
1978年11月21日発売「つばさ/グッドバイタイムス」
A面 「つばさ」キャンディーズ(作詞:伊藤蘭、作曲:渡辺茂樹)
B面 「グッドバイタイムス」キャンディーズ(作詞:阿木燿子、作曲:穂口雄右)
(期間中とか解散発表後という線引きも微妙で普通にファイナルコンサートまでが活動期間というほうがすっきりするんじゃないかとも思ったりもしますが。キャンディーズに関しては当然一言では語れず、ご本人はじめファンのみなさまそれぞれにご意見もおありでしょう。小生も、2011年4月21日に早逝されたスーちゃんこと田中好子さんのこととか思い出して切ないです(泣)(備考)ウィキペディア-田中好子(スーちゃん)
1977年(昭和52年)卒業ソング
1977年(昭和52年)「卒業」アグネス・チャン
1977年(昭和52年)「卒業」ダ・カーポ
1977年(昭和52年)岩崎宏美 思秋期
「卒業」アグネス・チャン(1977年昭和52年)
「卒業」ダ・カーポ(1977年昭和52年)
(昭和52年)1977年11月発売「卒業」ダカーポ(14thシングル、作詞:宮下康二、作曲:三木たかし、編曲:小六禮次郎)(参考動画)♪卒業ダ・カーポ 公式チャンネル♪※1977年に夫婦デュオのダ・カーポが発表した曲。ダカーポらしいほのぼのとしたコーラスワークがしみじみと青春を歌う隠れた卒業ソング。
※※ダカーポは1973年デビューのフォークデュオ。久保田広子さん(榊原広子さん)は栃木県佐野市ご出身。市民の誇りでしょうね。)個人的には70年代のパンタロンルックなどがかわいらしくまず好き。また、ダカーポといえばアニソンでも1980年「地球へ(Terra)へ」という大名曲でも有名(関連記事)ダ・カーポ「地球 (テラ) へ…」…さらに余談ながら榊原まさとしさんとももしや同郷?…と転勤族の管理人的には何故か個人的に不思議なご縁も感じる好きなデュオ。最近の活動などは公式HPをご参照(参考リンク)🔗(有)ダ・カーポ音楽事務所
ダカーポ「卒業」収録アルバム: 1977年10月25日発売『いんてぃめっと~〜ダ・カーポ グランド劇場を歌う〜』ダカーポ(5thアルバム、日本コロムビア)
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「思秋期」岩崎宏美(1977年昭和52年)
(昭和52年)1977年9月5日発売「思秋期」岩崎宏美(11thシングル、作詞:阿久悠、作曲:三木たかし、ビクター音楽産業)♪思秋期(ししゅうき)岩崎宏美 公式YouTubeチャンネル♪
※卒業という曲名や歌詞はないが個人的には卒業シーズンにもおすすめしたい昭和52年の宏美さんの名曲。タイトル通り秋歌だが何故これが卒業ソングなのか?不思議に思う方もおられるでしょう。これは岩崎宏美さんご自身が高校卒業の頃に発表された青春時代の別れを歌った曲。歌詞にはまるで卒業式の童謡「思い出のアルバム」のように春夏秋冬の1年も登場。そしてサビの「♪青春はこわれもの」という作詞家阿久悠先生の名フレーズ。作曲はロマンあふれる昭和歌謡の名手三木たかし先生。18歳の岩崎宏美さんが高校を卒業した3か月後の時期に録音。当時の心情の高ぶりで泣いてしまいレコーディングも難しかったそう。そんな高校卒業の切なさを思い出す名曲と宏美さんの名歌唱は人々の琴線を揺さぶり、1977年レコード大賞などの大ヒット曲に。(当ブログは個人ブログで歌詞掲載できないので、詳しい歌詞解説は歌詞サイトうたてん様参考記事ご参照「🔗19の秋は一度きり。人生で一番特別な秋を歌った「思秋期」うたてんコラム」)
※※収録アルバム(初出):1977年10月5日発売『思秋期から…男と女』岩崎宏美(5thアルバム、ビクター音楽産業)<PR>🔗『思秋期から…男と女』岩崎宏美CD/LP(amazon.co.jp)
1976年(昭和51年)卒業ソング
1976年(昭和51年)「卒業」麻丘めぐみ
1976年(昭和51年)「青春時代」森田公一とトップギャラン
「卒業」麻丘めぐみ(1976年昭和51年)
(昭和51年)1976年 2月5日発売「卒業」麻丘めぐみ(15thシングル、作詞:山川啓介、作曲:井上忠夫、編曲:馬飼野俊一)♪卒業麻丘めぐみ – トピック♪
※1976年はソウルディスコが盛り上がった年。(翌年1977年映画『サタデーナイトフィーバー』で巷でもディスコブームに。)そんな昭和51年に発表されたちょっと大人っぽい歌謡ディスコ調の曲。
麻丘めぐみさん(参考🔗ウィキペディア)は1972年デビューの70年代を代表する女性アイドルのひとり。
1972年6月5日デビュー「芽ばえ」麻丘めぐみ(1stシングル、作詞:千家和也、作曲:筒美京平、編曲:高田弘、ビクター/GAM)
1973年7月5日発売「わたしの彼は左きき」麻丘めぐみ(5thシングル、作詞:千家和也、作曲:筒美京平、編曲:筒美京平、ビクター)が大ヒット。ちなみに、麻丘めぐみさん自身は右利きだがこの曲がヒットしていた時には左手でサインを書いたり左手で箸を使ったりしていたそう。
姫カット:麻丘めぐみさんといえばデビュー当時の彼女の髪型だった姫カットが同世代の女性の間でブーム。(姫カットにした由来はお洒落のためではなく、モデル撮影の際にヘアメイクのバリエーションを持たせやすいようにとの合理的な理由とか。モデルの仕事をしていた当時はヘアメイクアーティストもスタイリストも付いていなかったため必要に迫られて自ら考案したものだそう)個人的な姫カットの思い出といえば、小学館まんが雑誌「小学〇年生」で『おはよう姫子』などの姫子さんシリーズ(参考:うわさの姫子:ウィキペディア)も懐かしい。
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「青春時代」森田公一とトップギャラン(1976年昭和51年)
(昭和51年)1976年8月21日発売「青春時代」森田公一とトップギャラン(7thシングル、 作詞:阿久悠、作曲:森田公一、編曲:森田公一)♪青春時代森田公一 – トピック♪※厳密には卒業ソングではないかもしれないが歌詞に「♪卒業までの半年で…」)と歌われている昭和51年に大流行した青春ソング有名曲。森田公一さんは北海道留萌市出身の作曲家。昭和の歌番組では『スター誕生』の審査員も。
1975年(昭和50年)卒業ソング
1975年(昭和50年)2月「卒業写真」ハイファイセット
1975年(昭和50年)4月「卒業」キャンディーズ
1975年(昭和50年)6月「卒業写真」荒井由実
1975年(昭和50年)7月「卒業」ALFIE
1975年(昭和50年)11月「なごり雪」イルカ
1975年(昭和50年)12月「時代」中島みゆき

いやあこの昭和50年は卒業ソングの名曲ぞろいですね。
「卒業写真」ハイファイセット(1975年昭和50年)
(昭和50年)1975年2月5日デビュー「卒業写真」ハイファイセット(1stシングル、(作詞:荒井由実、作曲:荒井由実、編曲:服部克久、アルファレコード、東芝EMI / EXPRESS)
※卒業ソングとして名高いユーミンの「卒業写真」はもともと1975年にデビューした男女混成ヴォーカル・グループのハイファイセットのデビュー曲。
収録アルバム:
1975年2月5日発売『卒業写真』ハイファイセット(1stアルバム)
1974年10月結成ハイファイセット:元「赤い鳥」メンバーの山本潤子、山本俊彦、大川茂の3人が結成した男女混成コーラスグループ。
※山本潤子さんが聴きたい。本気でずっと聴いていたい。そんなことを思わせてくれる稀有な歌声。
卒業写真のカバーはたくさんいらっしゃいますしそれぞれよいのですが。私見をいわせてもらえば山本潤子さんのそれは別格。上手さだけでなくあの天使のような歌声という天賦の才もあるのでしょう。
米国の歌手がいうところのギフト(gift)を持った70年代日本の女性ヴォーカリストの最高峰のひとり。
2014年からその喉をいためご休養なさってるとのことですがファンの皆様同様ご快癒をお祈り申し上げます。
2014/02/25
Junko Yamamoto blog
休養
こんばんは。 今日はポカポカと春のような暖かい一日でしたね。 コメントに書いてくださったように沼津のコンサートの舞台で5月以降、長い休養に入ることをお話しました。 ビックリさせてごめんなさいね。 また元気な喉を取り戻して歌えたらと夢みます。 支えてくださった皆さん、ありがとう!! いつかまたね!
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「卒業」キャンディーズ(1975年昭和50年)
(昭和50年)1975年4月21日発売「卒業」キャンディーズ♪
アルバム収録のみ隠れた名曲。『美しき伝説』のオープニングテーマ曲🎦
.(余談ながら..もちろん10代後半のキャンディーズなんて全員美しいわけだが最近改めて美樹ちゃんの美しさに惚れ直している管理人)
<PR>収録アルバム『年下の男の子』キャンディーズ(4thアルバム)(参考動画)♪キャンディーズ 「年下の男の子」キャンディーズ_CANDIES Offcial Channel♪
10曲目「卒業」(キャンディーズはベスト盤もよいがオリジナルアルバムも隠れた名曲ぞろいで素晴らしい。)
「卒業写真」荒井由実(1975年昭和50年)
(昭和50年)1975年6月20日発売「卒業写真 -Graduation Photograph-」荒井由実(作詞:荒井由実、作曲:荒井由実、編曲: 松任谷正隆)収録アルバム:『COBALT HOUR』荒井由実(3rdアルバム、東芝EMI/EXPRESS)※「卒業写真」2曲目に収録。※ハイファイセット提供曲のセルフカバー。
※真打ち登場!
1975年荒井由実さん「卒業写真」
70年代を代表する卒業ソングといえばやっぱりこの曲でしょうか。
何という才能。荒井由実さんという人をとおして空気中に浮かぶ季節や景色そして感情や記憶といった形のないものが確かなメロディや詞となって聞く人に伝わってくる。本当にこういう人をアーチスト。というのでしょうね。
70年代半ば頃から始まった日本のニューミュージック/シティポップス黎明期に作曲されたこの曲はもはや多くの日本人の春の卒業シーズンの心象風景ともなってるのかもしれません。
<PR>「卒業写真」収録アルバム(オリジナル):1975年(昭和50年)6月20日『COBALT HOUR』荒井由実(3rdアルバム、東芝EMI)
大人女性にとっては歴代最高の卒業ソング「卒業写真」♪
とくに大人女性にとっては今でも歴代卒業ソング人気ランキング1位とされることも多い日本の卒業ソング。とある令和の卒業ソングのランキング調査ではとくに30代以上(40代50代60代70代)女性を対象としたアンケートで常に上位にランキングされるとのこと。どの時代もとくに卒業してから社会人となった大人女性の春の卒業シーズンの心のよりどころとなってきたのでしょう。(参考動画)「卒業写真」収録アルバム:2012年(平成24年)11月20日『日本の恋と、ユーミンと。』より♪Graduation Photograph / Sotsugyou Shashin 松任谷由実· Yumi Arai
40th Anniversary Best Album “Nihon No Koi To, Yuming To.”♪
令和の時代にも聴き・歌い継がれる「卒業写真」日本の邦楽ポップスの卒業ソングとしてはオールタイムベストにも数えられる生粋の名曲。歌詞も楽曲も本当にすらしい掛け値なしの卒業シーズンの超名曲。
令和の時代にも聞き継がれる「卒業写真(2022 Mix)」♪Graduation Photograph / Sotsugyou Shashin (2022 Mix)松任谷由実♪
そして名曲は聴き継がれる。
2022年(令和4年)「卒業写真(2022 Mix)」松任谷由実
参考動画🔗(Graduation Photograph / Sotsugyou Shashin (2022 Mix)松任谷由実収録アルバム:
2022年10月4日『ユーミン万歳!』松任谷由実(ベスト・アルバム、EMI Records)
デビュー50周年記念オールタイム・ベストアルバム※2022年のアレンジながら松任谷正孝さんのエレガンスが醸し出す極上のワインのような編曲。(※ジャケにまつわる管理人妄想の余談(関連記事)This Time I will be sweeter)
とまれ、かくして
1972年のデビュー以来約50年間聴き継がれてきた
1975年「卒業写真」荒井由実さんの卒業曲は、
2022年「卒業写真(2022 Mix)」松任谷由実さんなどの
ユーミン卒業ソングとして名実ともに日本の歴代卒業ソングの珠玉の歌となった。
なお、ファンの皆さんご存じの通り多くのカバー曲もあり(参考)ウィキペディア-卒業写真(荒井由実の曲)
(おまけ)🍺
「卒業」ALFIE(1975年昭和50年)
1975年7月25日発売「卒業」ALFIE(作詞:高見沢俊彦、作曲:高見沢俊彦、編曲:馬飼野康二)収録アルバム:1975年7月25日発売『青春の記憶』ALFIE(1stアルバム、ビクター音楽産業)※高見沢さん作詞作曲の卒業ソング。(参考リンク)🔗2014年12月17日40周年再発CDアルフィー青春の記憶 [+2]ビクター公式HP🔗
「なごり雪」イルカ(1975年昭和50年)
(昭和50年)1975年11月5日発売「なごり雪」イルカ(作詞:伊勢正三、作曲:伊勢正三、編曲:松任谷正隆)(参考動画)♪イルカ / なごり雪 (シングルバージョン) Official Audioイルカのフォークな生活♪
※イルカさんの「なごり雪」は前年(1974年)発表されたかぐや姫の曲のカバー。本人の歌唱、楽曲のすばらしさ、そして編曲の良さなど大ヒットを記録した名唱。
イルカさんといえばトレードマークともなっているツナギのオーバーオール。フォークギターを習い始めるとまず歌本に掲載されたこの曲を弾いてみた方も多いのでは。また鉄道ファンとくに乗り鉄なら必ず駅のフォームで時計を気にする(フリ)をした人もいるでしょう。(どちらも学生時代の管理人体験談ですが😅)。いずれにせよフォークソングが人気のあった70年代当時を懐かしむには欠かせない3月の大名曲。
<PR>収録アルバム:1975年発売『夢の人』イルカ(2ndアルバム)(画像出典)amazon.co.jp(画像は商品へリンク)
「時代」中島みゆき(1975年昭和50年)
1974年(昭和49年)卒業ソング
1974年(昭和49年)「なごり雪」かぐや姫
「なごり雪」かぐや姫(1974年昭和49年)
「卒業」赤い鳥(1974年昭和49年)
1974年7月5日発売「卒業」赤い鳥♪※一見フォーク調だがよく聞くと美しいコーラスワークそしてエレピなどの控えめながらふくらみのあるサウンドに聴くごとに味わいが深まる佳曲。テーマは汽車の旅立ちを歌っているが私見ながらもしかしたらこれはS&Gのホームバウンドへのアンサーソングなのだろか。配信あり。※収録アルバム:1974年7月5日発売『書簡集』赤い鳥(8thアルバム、Liberty/東芝EMI)
「卒業」南沙織(1974年昭和49年)
1974年12月10日発売「卒業」南沙織※こちらはぐっと昭和歌謡な男女の歌。
収録アルバム:1974年12月10日発売『20才』南沙織(10thアルバム、CBSソニー)
1973年(昭和48年)卒業ソング
1973年(昭和48年)2月「中学三年生」森昌子
1973年(昭和48年)4月「心の旅」チューリップ
「中学三年生」森昌子(1973年昭和48年)
1973年2月5日発売「中学三年生」森昌子(3rdシングル、作詞:阿久悠、作曲:遠藤実、編曲:只野通泰、ミノルフォン)♪※卒業の歌詞さらに蛍の光のメロディも含む70年代昭和アイドル歌謡曲卒業ソング名曲。※※ご存じ「花の中三トリオ」として70年代アイドル歌謡曲で大活躍された森昌子さん桜田淳子さん山口百恵さんの3名。花の中三トリオでも最初にデビューしたのは栃木県宇都宮出身の森昌子さん。
1971年10月日本テレビ『スター誕生!』出場(初代グランドチャンピオン)13歳
1972年7月1日歌手デビュー「せんせい」森昌子(1stシングル、徳間音工)14歳1973年2月5日発売「中学三年生」森昌子(3rdシングル)15歳
まさに中学校の卒業の頃のさびしさなどを歌った中学校卒業ソング(歌謡曲)当時の昌子ちゃんの歌の上手さも随一。かの美空ひばりさんも認めておられた歌唱力。
のちの森昌子さん引退コンサートは昭和歌謡曲の伝説的ステージのひとつ。
1986年8月21日発売『おぼえていますか、あの時を・・・』森昌子(PONY CANYON INC.)収録1986年解散コンサート(参考動画)♪中学三年生森 昌子 – トピック♪※
「心の旅」チューリップ(1973年昭和48年)
1973年4月20日発売「心の旅」チューリップ(3rdシングル)(参考動画)♪TULIP 「心の旅」(リリックビデオ)Victor Entertainment♪
「恋のダイヤル6700」フィンガー5(1973年昭和48年)
1973年12月5日発売「恋のダイヤル6700」フィンガー5(3rdシングル)参考動画♪Koino Dial 6700フィンガー5 – トピック♪※「♪明日は卒業式だから」でおなじみの昭和48年の大ヒット曲。フィンガー5(Finger 5)は、1970年代に活動した沖縄県出身の5人兄弟男女混合(男性4人と女性1人)歌謡アイドルグループ。和製ジャクソン5とも称されたダンスボーカルユニット。水島新司先生レコジャケでもおなじみ。
1972年(昭和47年)卒業ソング
1972年(昭和47年)「太陽がくれた季節」青い三角定規
1972年(昭和47年)「春だったね」よしだたくろう
1972年(昭和47年)「春は寂しいね」杉田二郎
※1972年は卒業の曲名や歌詞などを含む卒業ソングはなかなか見当たらないので1972年春うたから選曲。
「太陽がくれた季節」青い三角定規 (1972年昭和47年)
(昭和47年)1972年2月25日発売「太陽がくれた季節」青い三角定規(2ndシングル、作詞:山川啓介、作曲:いずみたく、編曲:松岡直也、日本コロムビア)参考動画♪太陽がくれた季節 青い三角定規 – トピック♪※B面「青春の旅」青い三角定規も春うたのオススメ曲♪青春の旅 青い三角定規 – トピック♪
青い三角定規(西口久美子、岩久茂、高田真理)いずみたく氏プロデュースの男女混成フォークグループ。1973年解散。
ちなみに編曲の松岡直也さんは後にラテン音楽で活躍されるラテンピアニスト。
「春だったね」よしだたくろう(1972年昭和47年)
1972年7月21日発売「春だったね」よしだたくろう収録アルバム『元気です。』よしだたくろう(3rdアルバム)♪※昭和47年は「結婚しようよ」「旅の宿」など吉田拓郎さんが絶大な人気を誇ったブレイクイヤー。
「春は寂しいね」杉田二郎(1972年昭和47年)
1972年8月1日発売「春は寂しいね」杉田二郎(2ndシングルB面、作詞:吉田拓郎、作曲:杉田二郎、作詞:杉田二郎)♪Groomy Spring杉田二郎 – トピック♪※春うたの隠れた名曲。
1971年(昭和46年)卒業ソング
1971年(昭和46年)2月「翼をください」赤い鳥
1971年(昭和46年)2月「そんな思い出が」ボニージャックス
「翼をください」赤い鳥(1971年昭和46年)
(昭和46年)1971年2月5日発売「翼をください」赤い鳥(作詞:山上路夫、作曲:村井邦彦)※言わずと知れた卒業式の合唱ソングの定番曲。1973年やまがたすみこカバー始め多くの人に歌い継がれてきた卒業シーズンの名曲。
※※ただ原曲の赤い鳥バージョンはソフトロック調(とくに村上ポンタ秀一さんのドラムはファンキー)。赤い鳥というグループもフォークグループと紹介されることもおおいが実際はソフトロックやR&Bなどの黒人コーラスグループの曲まで洋楽カバー曲から、日本の民謡をフォーク調にアレンジするなど幅広いレパートリーと豊かな音楽性を持った70年代初期のスーパーグループ。そんな70年代初期の赤い鳥の作品を聴きなおしてみると卒業式の合唱の練習にも力が入るかもしれませんね。
赤い鳥メンバー
後藤悦治郎(ギター)
山本潤子(ボーカル、ギター)
山本俊彦(ギター)
大川茂(ベース)
平山泰代(ボーカル、ピアノ)
ハイファイセット
紙ふうせん
渡辺俊幸
村上秀一(ドラム)
大村憲司
第3回ヤマハ・ライト・ミュージック・コンテスト 出場。
1971年 赤い鳥『翼をください』
(参考動画1)1971年 『翼をください』赤い鳥 🎦
(参考動画2)翼をください赤い鳥アコースティック、ウッドベースバージョン🎸
(参考動画3)翼をください/山本潤子♪
(参考動画4)翼をください/赤い鳥(ロックver)⛰
すいません大名曲をいろいろなバージョンで視聴してもらいたかったのでたくさん貼ってしまいました(;^_^A一応全部楽器アレンジや雰囲気が違いますので聴き比べなさって卒業ソング練習などのご参考まで。楽譜はポプコンを主催し数々の70年代名曲を育ててくださったヤマハのぷりんと楽譜さんをオススメします。
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「そんな思い出が」ボニージャックス(1971年昭和46年)
(昭和46年)1971年02月〜03月放送「そんな思い出が」ボニージャックス(作詞:サトウハチロー、作曲:湯山昭)参考動画♪そんな思い出がボニージャックス – トピック♪※初回放送月1971年02月〜03月放送NHK『みんなのうた』で紹介された卒業ソング。映像アニメ:大井文雄
その他70年代おすすめ曲
その他70年代の個人的おすすめ曲(卒業ソングかはわからんです)
1975『いちご白書』をもう一度
1979年 おぼたけし 美しき狼たち(参考動画)https://youtu.be/ZcsJJhnaP7k

いや名曲だけどなんでおぼさんのあしたのジョー締め?

けっこう頑張って調べたりリライトしたのでワシも白い灰になりもした…orz
80年代マガジン連載漫画アニソンシリーズに続くhttps://sweetsoilmusic.com/calendar-songs-march-graduation-80s/
まとめ
暦の歌 3月 昭和 卒業ソング名曲集(2)70年代
1979年 昭和54年 卒業ソング
:1979年 昭和54年 贈る言葉 海援隊
:1979年 昭和54年 松山千春 卒業
1978年 昭和53年 卒業ソング
:1978年 昭和53年 いい日旅立ち 山口百恵
:1978年 昭和53年 微笑がえし キャンディーズ
1977年 昭和52年 卒業ソング
:1977年 昭和52年 ダ・カーポ 卒業
:1977年 昭和52年 岩崎宏美 思秋期
1976年 昭和51年 卒業ソング
:1976年 昭和51年 卒業 麻丘めぐみ
1975年 昭和50年 卒業ソング
:1975年 昭和50年 卒業 キャンディーズ
:1975年 昭和50年 時代 中島みゆき
:1975年 昭和50年 卒業写真 ハイファイセット
:1975年 昭和50年 卒業写真 荒井由実
:1975年 昭和50年 なごり雪 イルカ
1974年 昭和49年 卒業ソング
:1974年 昭和49年 なごり雪 かぐや姫
1971年 昭和46年 卒業ソング
:1971年 昭和46年 翼をください 赤い鳥
ここでは、おもに70年代の卒業ソングの名曲を年代順にご紹介しました。
※プレイリストは80年代70年代60年代共通で一部のみ視聴用に作成してます。そのため各年代別の記事見出しなどとズレている部分もあります。その際はお手数ですが関連記事をご覧ください。
別記事では、
・1980年代:1989年(昭和64年)~1980年(昭和55年)、
「80年代ソング」
・1960年代:1969年(昭和44年)~1960年(昭和35年)、
「昭和卒業ソング(3)60年代」
など昭和の卒業ソングをご紹介しています。
よろしければあわせてそちらもご覧ください。
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