歌謡曲(かようきょく、Kayōkyoku):
歌謡曲とは、大正から昭和に流行した日本のポピュラー音楽の総称。
歌謡曲の起源: 1910年代(大正時代)の日本:
歌謡曲(1910年代頃~/戦後歌謡 1950年代頃~/昭和歌謡 2000年代~)
歌謡曲 1910年代頃~
ここも掘り出したら結構なボリューム。せめて年代順にまとめ。
歌謡曲(かようきょく、Kayōkyoku):
歌謡曲とは、大正から昭和に流行した日本のポピュラー音楽の総称。
歌謡曲の起源: 1910年代(大正時代)の日本:
1914年(大正3年)「カチューシャの唄」●歌謡曲の最初の曲とされる
※筆者コメント:当時の邦楽
1919年(大正8年)『山田耕作歌曲集 露風之巻』★歌曲(かきょく)
1923年(大正14年)「船頭小唄」など
※西洋音楽(独逸シュウベルトのリート(歌曲)などの影響
1923年(大正14年)『詩と音楽』「歌謠曲作曲上より見たる詩のアクセント」(初出:『詩と音楽』第二巻第二号、1923年2月)山田耕作★歌謡曲(かようきょく)
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・★この頃(大正末期から昭和初期)が近代的「歌謡曲」の成立期か?
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1928年(昭和3年)『教材の選定と歌曲研究の要領』工藤富次郎、共益商社書店
1928年(昭和3年)杉江秀 著『新撰歌謡曲集』,青々書院
1923年(大正14年)『詩と音楽』「歌謠曲作曲上より見たる詩のアクセント」
1923年(大正14年)『詩と音楽』「歌謠曲作曲上より見たる詩のアクセント」(初出:『詩と音楽』第二巻第二号、1923年2月)山田耕
(参考文献)「山田耕筰の日本歌曲とアクセント理論――演奏の視点からみた分析――」鈴木 亜矢子,東京音楽大学大学院論文集 第1 巻第2 号(2015)
★筆者コメント:参考文献(鈴木,2015)によれば、1919年「歌曲」から1923年「歌謡曲」の間に山田耕筰(やまだこうさく)先生は日本語の歌詞とアクセントの融和に苦慮されその過程で「アクセント理論(鈴木,2015)」を検討。一時断筆等のスランプを経て、1923年前掲書にて「歌謡曲」と明記。すなわち音楽史(邦楽、音楽理論)ではこの1919年から1923年の約4年間が「歌謡曲」の音楽理論の成立期と考えられると筆者(当ブログ管理人)は思料。
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1928年(昭和3年)『教材の選定と歌曲研究の要領』工藤富次郎、共益商社書店
1928年(昭和3年)『教材の選定と歌曲研究の要領』工藤富次郎、共益商社書店
★歌謡曲の西洋音楽的なルーツの起点としてはこの2つの文献が重要と筆者は思料。(他にも「歌謡曲」という文言は大正14年から昭和2年にかけて複数の書籍で確認できる。ただ、年月の時間情報に加えて、内容の音楽性(歌謡曲をしっかり音楽理論的な分析・考察・解説など)を後世に伝えてくれている点でこの2つの書籍は音楽史的な史料価値が高いと考える。なお、工藤富次郎先生は阪大で音楽を学んだのち郷里の函館で音楽教育や北海道の音楽界の黎明期に活躍した人物。そのため従来の音楽史テキストなどでは知る人ぞ知る向きもありやもしれないが「歌謡曲」の成立に当時髄一級の書物を残され、おそらく当時の音楽関係者にも大きな影響を与えたのではないか。つまり日本の「歌謡曲」成立の恩師の一人と考える。(参考)🔗「第6章唱歌の曲譜に対(*原文旧字)する問題 第一節 歌謡曲の成立と児童唱歌」工藤富次郎 著『教材の選定と歌曲研究の要領』,共益商社書店,昭和3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1119606 (参照 2024-03-11)
詳しくは国会図書館でインターネット公開もされているので読者諸氏におかれても現物を見てご判断いただきたい。(参考文献)🔗工藤富次郎 著『教材の選定と歌曲研究の要領』,共益商社書店,昭和3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1119606 (参照 2024-03-11)
これらの西洋音楽(独逸、シューベルトのリートなど)の音楽理論を踏まえて昭和初期には、それまでの唱歌、流行歌(りゅうこうか、Ryūkōka)、流行小唄、新民謡などとはやや趣の異なる、ざっくりいえば「洋楽」として歌謡曲という言葉が使われ出した。
1928年(昭和3年)杉江秀 著『新撰歌謡曲集』,青々書院
1928年(昭和3年)杉江秀 著『新撰歌謡曲集』,青々書院
この影響が明記された歌本としては同年1928年(昭和3年)『新撰歌謡曲集』杉江秀著が最も古いか。ちなみに昭和3年『新撰歌謡曲集』の第1曲目は「君が代」。つまり、日本の唱歌が歌謡曲として出版された最初の曲は「君が代」とも解釈できるかもしれない。「君が代」の成立自体は明治初期だが、邦楽の音楽ジャンル的にいえば(ここは現代の言い方だが)、1927年(昭和2年)までまで唱歌として扱われていた「君が代」が1928年(昭和3年)「歌謡曲」第1号として書籍に掲載された近代最初期の事例とも解釈できるかもしれない。(※断定せず、もってまわった言い方で恐縮だが日本の曲以外ではシューベルトの歌曲などが歌謡曲として例にだされた前例もあろう。その他、筆者は国会図書館HPでの「歌謡曲」検索による書籍を調べたにすぎないのでもっと明治初期の海軍軍楽隊ドイツ人お雇い教師F. エッケル先生関連さらには16世紀頃からのキリシタン音楽でのグレゴリオ聖歌などまで視野に入れた場合、歌曲や聖歌などの関連で歌謡曲という文言がなかったか?(個人的にはあったのではと想像する)。そのため、とりあえず現在の「歌謡曲」に直接的につながる明治近代化以降の事例として挙げた。
(出典)1928年(昭和3年)杉江秀 著『新撰歌謡曲集』,青々書院,昭和3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1150688 (参照 2024-03-08)
1932年「丘を越えて」流行小唄
1932年「丘を越えて」藤山一郎
※ご存じ当時のヒット曲。だが発売当初のレコード(SP盤)では「流行小唄」というジャンル名だった。戦後も人気があり現在では「歌謡曲」や「昭和歌謡」のひとつとしても散見される「丘を越えて」だが戦前から戦後すぐまでは「流行歌」や「流行小唄」と呼ばれていた。(つまり厳密にいえば歌謡曲ではなく流行小唄という流れにはなるがもちろん筆者も普段はそんな細かいことは気にせずまっさきに思い浮かぶ戦前の昭和歌謡の一つといえば「丘を越えて」などと話してる。ここは一応年表用の資料整理のためになるべく正確な事実確認のためにメモしてるがそのへんは悪しからずお含みおきいただきたい。)
※「君が代」ただし「君が代」の成立はもっと古い。歌詞は10世紀初頭。楽曲は明治初期。
・歌詞については諸説あり。『古今和歌集』由来とする説など。
・楽曲については明治初期に作曲され編曲をへて国家に認定。
「君が代」の成り立ち
(1)初代「君が代」:1870年(明治3年)
1870年(明治3年)初代「君が代」(作曲、英国陸軍軍楽隊長J. W. フェントン(John William Fenton)。
1870年(明治3年)9月8日東京・越中島で天覧練兵の薩摩藩楽隊により初演。
(2)2代目「君が代」★現在の国家:
1876年(明治9年)初代海軍軍楽隊長長倉彦二(中村祐庸)「天皇陛下ヲ祝スル樂譜改訂ノ儀」を契機に海軍軍楽隊と宮内省式部寮雅楽課により現在の国家「君が代」に編曲(※編曲者名は不明:宮内省式部寮雅楽課のどなたか?)。
1880年(明治13年)11月3日天長節にて宮内省式部寮雅楽課により宮城内で初演。※初演当時国家の位置づけで取り扱ったのは海軍省と宮内省のみ。1880年(明治13年)、法律では定められなかったが、事実上の国歌として礼式曲「君が代」が採用。
(3)吹奏楽用「君が代」楽曲(編曲:海軍軍楽隊ドイツ人お雇い教師F. エッケルト(Franz Eckert))。
1882年(明治15年)刊行『小学唱歌集 初編』文部省音楽取調掛編※最初の唱歌教科書。唱歌「君が代」は歌詞・曲共に別曲
1888年(明治21年)海軍省各条約国「大日本禮式」(JAPANISCHE HYMNE)
調子:フラット(♭)二つの変ロ調
1893年(明治26年)8月12日官報第337号「祝日大祭日歌詞竝樂譜」文部省告示
(引用)
「文部省告示第三號
小學校ニ於テ祝日大祭日ノ儀式ヲ行フノ際唱歌用ニ供スル歌
詞竝樂譜
別册ノ通撰定ス
明治二十六年八月十二日 文部大臣井上毅」
(引用おわり)
別冊「君が代」「勅語奉答」「一月一日」「元始祭」「紀元節」「神嘗(かんなめ)祭」「天長節」「新嘗(にいなめ)祭」八曲「大日本禮式」より一音高いハ調
1894年(明治27年)から1929年(昭和4年):詳細は引用文献。
1897年(明治30年)11月19日陸軍省達第153号「『君が代』ハ陛下及皇族ニ対シ奉ル時に用ユ」※「君が代」(エッケルト編曲)の現在の国家に統一。
1930年(昭和5年)には国歌として定着※諸説あり。
(※私見:実質的には遅くとも1897年(明治30年)。法的には1999年(平成11年)ゆえに昭和初期に「君が代」が国家として定着したという記述はやや微妙か。個人的には陸軍「オーシャン」にも由縁や理なきとはしないが、諸般の事情や経緯はさておき、結果的に現行国家として20世紀最後の1999年国家として法律で定められた現在の国家である2代目「君が代」が初めて(物理的に)演奏された「1880年(明治13年)11月3日天長節にて「宮内省式部寮雅楽課により宮城内で初演」された日が「君が代」の成立日と考える。つまり、個人的には「君が代」の始まりは明治初期(明治13年:1880年11月3日)と解釈する。)
1999年(平成11年)平成十一年八月十三日「国旗及び国歌に関する法律」
(参考)🔗ウィキペディア-君が代、等。
歌謡曲(かようきょく、Kayōkyoku):
歌謡曲とは、大正から昭和に流行した日本のポピュラー音楽の総称。
歌謡曲の起源: 1910年代(大正時代)の日本:
1914年(大正3年)「カチューシャの唄」●歌謡曲の最初の曲とされる
※筆者コメント:当時の邦楽
1919年(大正8年)『山田耕作歌曲集 露風之巻』★歌曲(かきょく)
1923年(大正14年)「船頭小唄」など
1923年『詩と音楽』「歌謠曲作曲上より見たる詩のアクセント」(初出:『詩と音楽』第二巻第二号、1923 年2 月)山田耕作★歌謡曲(かようきょく)
(参考文献)「山田耕筰の日本歌曲とアクセント理論――演奏の視点からみた分析――」鈴木 亜矢子,東京音楽大学大学院論文集 第1 巻第2 号(2015)
★筆者コメント:参考文献(鈴木,2015)によれば、1919年「歌曲」から1923年「歌謡曲」の間に山田耕筰(やまだこうさく)先生は日本語の歌詞とアクセントの融和に苦慮されその過程で「アクセント理論(鈴木,2015)」を検討。一時断筆等のスランプを経て、1923年前掲書にて「歌謡曲」と明記。すなわち音楽史(邦楽、音楽理論)ではこの1919年から1923年の約4年間が「歌謡曲」の音楽理論の成立期と考えられると筆者(当ブログ管理人)は思料。
(1924年大正14年~1925年大正15頃)
※なお1920年代後半(大正末期、昭和初期)には、唱歌、流行小唄、流行歌などの邦楽の歌と併存。(つまり戦前は歌謡曲の前史もしくは移行期)
※戦後歌謡1950年代〜
※また1950年代頃からNHKラジオなどで当時まで主流であった流行歌にかえて歌謡曲といふべしとの機運が高まり
様式的起源: 1811年頃の歌曲(リート)
関連ジャンル:
(邦楽)唱歌、新民謡、流行歌
(洋楽)リート、ジャズ、シャンソン、ブルース等
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※注釈
歌謡曲(かようきょく、Kayōkyoku):
歌謡曲とは、大正から昭和に流行した日本のポピュラー音楽の総称。
文化的起源: 1910年代(1924年大正14年~1925年大正15頃)日本:
※なお1910年代(大正時代)から1920年代後半(昭和初期)から戦前にかけては「歌謡曲」はおしゃれな西洋音楽的な歌曲のイメージがあった。
また、唱歌、流行小唄、流行歌などにも同様に和洋折衷の音楽的要素もあった。ただし、邦楽の歌としては、それらの呼び名は併存していた。
(つまり戦前は歌謡曲の前史もしくは移行期)
※戦後歌謡1950年代〜
※また1950年代頃からNHKラジオなどで当時まで主流であった流行歌にかえて歌謡曲といふべしとの機運が高まり徐々に「流行歌」から「歌謡曲」へシフトしていった。
★いずれにせよ邦楽のジャンル名を考えるうえで重要なのは1)和洋折衷、2)多様な音楽様式の集合、そして、3)ジャンル名の形成期には移行期間がある(イメージ的にはタテ・ヨコでずばっと区分できる箱型年表ではなく(x□■)。併存・共存の移行期間を伴うナナメ区切り型(◣◥)の年表である。)ちなみにこの移行期間(筆者曰くナナメ区切り型年表(◣◥)という視点は他の邦楽ジャンル(例:歌謡曲/ニューミュージック/シティポップス/J-POP/シティポップ(リバイバル)など他のジャンルでも同様である。洋楽も然り。音楽ジャンルの歴史は明日から「J-POPといいます」宣言はしても一般リスナーなどの認知や定着にはこうした移行期間がつきもの。この点を共有していただけばもう不毛なジャンルいつから議論は多少穏やかになるのではと思いご提案する次第である。)
様式的起源: 1811年頃の歌曲(リート)
関連ジャンル:
(邦楽)唱歌、新民謡、流行歌
(洋楽)リート、ジャズ、シャンソン、ブルース等
戦後歌謡 1950年代頃~
黄金期。ここでまとめきれない。別記事数本(せめて年代別)必要。
昭和歌謡 2000年代頃?~
「昭和歌謡」とはもちろん昭和の歌謡曲をさす。ただし、ここでは「昭和歌謡」という呼び方がいつ頃うまれたか?※諸説あり(むろん「昭和歌謡」という呼び名が定着した時期については諸説ある。以下はあくまで諸説の一案として、その用語の発生時期について筆者の雑感を記す。)
昭和歌謡 2000年代頃?
2006年9月20日出版『昭和歌謡全曲名(戦前・戦中編)-昭和流行歌(りゅうこうか、Ryūkōka)総覧索引ー』村越光男・佐藤孝雄編、つげ書房新社
※筆者の現時点での見解を結論から申し上げると、「昭和歌謡」なる平成生まれの用語が定着したのは2006年頃と考える。
もちろん、最近流行の「昭和歌謡」という言い回しについては、それ以前(1990年代もしくは昭和の頃)より、音楽関係者(歌手・アーティスト、レコード会社、メディア)の「音楽業界トーク」、音楽リスナー(音楽愛好家の日常会話や音楽談義など)の「音楽トーク」などさまざまな文脈で「昭和歌謡」という言い回しはあったのだろうと思う。例えば、生前船村徹先生が何かのインタビューなどで昭和歌謡とおっしゃっていた等の例もあるのではないかと想像する。個人的にも「昭和歌謡」という言葉はともかく船村先生のお話の中で、大正や戦前の流行歌、戦後の昭和歌謡曲、平成のJ-POP、といった趣旨のご発言を拝読した記憶もある。また、とくに出版関係におかれては、筆者はまだ詳細な調査には及んでいないが、各種の音楽雑誌や記事などでの使用もあったやに拝察する。
ただ、ここでの関心事(小生の拙ブログの私家版音楽年表における歌謡曲の項)は、むろん戦後の歌謡曲だけでも相当なボリュームはあるが、一方でこれまた相応の曲数(約数万曲)ものSP盤などが現存する戦前の歌謡曲についての歴史的記録の継承にある。そもそも単なるブログなので歴史的記録などというのはおこがましい。むろん本来なら学術論文や出版物など相応の「型」が社会通念だろう。が、せめて先人の「歴史的記録」を例えばこんなネットの片隅の辺境ブログ程度ではあるが歴史的記録につながるきっかけやとっかかりを残せればという思いである。そんな個人的感覚で恐縮だが、少なくともSP盤愛好家の方々の文脈では、それまで戦前のSP盤などはおもに「流行歌」という記載が多かったものが(実際、上掲の参考文献でも位置づけは『昭和流行歌総覧』という大著を本編とする索引が『昭和歌謡全曲名』という構成となっている。つまり、いち読者としてはざっくりいえば「ああ、これは平成の時代にあわせて「流行歌」を「昭和歌謡」と言い換えたのかな?」という印象だった。
また、参考文献以外では、筆者の個人的な感覚もある。以下、曖昧な記憶だが個人的な年代ごとの呼び名をメモしてみる。
1990年代:まだ歌謡曲という呼び名も残っていた。(おそらくレコード会社さんの打ち出し自体の企画検討などは90年代のJ-POP隆盛期から始まっていたのだろうと思う。ただ、リスナーの立場で申し上げると正直90年代はまだ歌謡曲でも話は通じたのでわざわざ昭和歌謡といった覚えはない。)
2000年代:歌謡曲というジャンルは巷では下火。個人的には和モノなどで~歌謡というコトバはよく目にしたし思い入れも強かった(ずっと変わらない)。2000年代頃はHotwaxx『歌謡曲名曲名盤ガイド』など比較的コアな音楽ファン層向けの書籍などで目にする程度だった印象。なによりレコード会社やCDショップのコーナーでは歌謡曲もJ-POPコーナーにざっくりまとめられ始めたことにひどく落胆した記憶がある(記憶しかない)。ただ、テイチクやコロムビアそして浅草のレコード屋などでちらほら歌謡曲と演歌をまとめて昭和歌謡としてせめてJ-POPとは区別して残そうという打ち出しの工夫もみられはじめたのが個人的な印象では2000年代頃ではなかったかと思うが定かではない。
2010年代:昭和歌謡というコトバをよく目にするようになってきた。商品ラインナップ等にも昭和歌謡というコーナーが登場しだした記憶。すでに歌謡曲と演歌はそのカテゴリにざっくりまとめられ始めた?(個人的な当時の記憶でいうと、それをみて「まあ演歌とムード歌謡は一緒に置くのは仕方ないとして、80年代アイドル歌謡曲が昭和歌謡扱いは許せん!(笑)」とぶつくさいっていた記憶。実際、2010年代後半から例のシティポップリバイバルブームなども起こりその流れで昭和アイドル歌謡曲のシティポップ的な楽曲も再評価され例えば聖子ちゃんや明菜ちゃんの歌謡曲も昭和歌謡ではなくシティポップコーナーに分類されるように変わった。結果、2010年代末頃には演歌やムード歌謡そして主に60年代頃までの歌謡曲が昭和歌謡に分類されるという現在の平成生まれの「昭和歌謡」サブジャンルが定着してきたような印象。
2020年代:「昭和歌謡」という平成生まれのジャンルを基調としつつもときどき「歌謡曲」や「演歌」「民謡」などの伝統的な昭和の言い方も散見するように。世間の音楽情報誌やマスコミで歌謡曲という言葉を目にしたのはこの頃。(個人的に「うわひさびさ歌謡曲というコトバを聞いた(見た)!」と思ったのは2022年のブルータス『歌謡曲特集』など。ミュージックマガジンなど他の音楽雑誌でも「アイドル・ソング」などアイドルという言葉はおそらくずーっと変わらずマスコミに登場しつづけて途切れることはなかった。だが、「歌謡曲」というジャンル自体はほぼ昭和とともに終焉しつつあったので令和の時代には昭和レトロなどの人気の高まりなどにも後押しされて復活しつつあるのだと期待したい(信じてる)。
まとめ
まとまってないが。とにかくとりあえずおもいついたことを雑記に止めておいおい関連記事を整理していきたい。
なお、個人的ブログの雑感なので数々の思い込みや記憶違い(気づいたら修正するつもりだが)は悪しからずご容赦頂ければ幸いであります。
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