スウィートソウルミュージックとスウィートソイルミュージック

レトロ音楽
レトロ音楽

スウィートソウルミュージック(Sweet Soul Music) はソウルミュージック名曲。

スウィート「ソイル」ミュージック(Sweet Soil Music)は当サイト名。

寅山
寅山

1文字違いでまぎらわしくて恐縮ですがどうぞご容赦を😅

ひきあいにだすのもおこがましいが、ここではそんなきっかけをたよりにレトロ音楽とソウルミュージックについて個人に思うところなどを書いておきたい。

レトロ音楽とソウルミュージック

レトロ音楽といってもジャンルは様々だが個人的にまず思い浮かぶのは高校時代から熱中したソウルミュージック。とくに60年代の米国黒人のジャンルである。

はじめに、「スウィートソウルミュージック(Sweet Soul Music)」という曲を歌った2人のアーティストに敬意を表しておきたい。

もちろん私も大好きな曲。ソウルミュージックや忌野清志郎さんファンのはしくれの一人。

というより好きすぎてなんとなく語呂合わせの元ネタにさせていただいてしまったぐらいリスペクト。

Sweet Soul Music とスウィートソウルミュージック

Sweet Soul Musicといえば私がまず思いつくのは2つの曲。

ひとつは洋楽。
米国(US)60年代ソウルの名曲の”Sweet Soul Music”。

もうひとつは邦楽。
日本の清志郎さんの80年代の隠れた名曲”スウィートソウルミュージック”。

ここではまずその2曲についてそれぞれふれておきたい。

1967 US Arthur Conley Sweet Soul Music

Arthur Conley-Sweet Soul Music
Arthur Conley-Sweet Soul Music

こちらは60年代ソウルミュージックのテーマ曲ともいえそうな1967年アーサー・コンレイのデビュー時ヒット曲。

アーサー・コンレイはよく「オーティス・レディングの秘蔵っ子」などとソウル系の記事では紹介されている歌手。この曲でもFa-Fa-Fa-Fa-Faなどオーティスの曲のフレーズが聞ける。

(26歳で他界したオーティス。でも考えてみると年をとって大御所になってからプロデュースしたわけでなく昔の南海時代のノムさんのように若い頃から後進の育成までケアしていたという。なんと太く短い生き様だったのか。そんなことを考えてしまう。)

本家「Sweet Soul Music」が聴けるアルバム
オーティス・レディングとの共作も多数。
1967年 アーサー・コンレイ『スィートソウルミュージック』

CD (1989/2/23)
ディスク枚数: 1
レーベル: ダブリューイーエー・ジャパン
収録時間: 26 分

※リンク先は商品情報が詳しいので日本盤CDのページに飛びます。曲の視聴はそこから輸入盤CDのページにいくと聴けます。ちなみに1989年発売なので新品はバカな値段がついてますが初めての方は迷わず日本盤の中古CDをおすすめ。桜井ユタカさんのライナーノーツが日本盤の魅力です。(ゆえにライナーが欠損してれば輸入盤や配信でも変わりません。音源を所有したければCDかダウンロード。ストリーミングでよければAmazon Music Unlimited。あとはレコードもありますがそちらはマニアな世界なのでここでは省略。

ぷちソウル系音盤バイヤーガイド?
つまりまとめると5択問題(アナログレコード、日本盤CDライナー付き、輸入盤CD、ダウンロード、ストリーミング配信)のうち初心者の方へのおすすめは日本盤CDライナー付きですよという話。ソウル系音源の名盤では日本のレコード会社が魂をこめてるライナーが貴重です。

1980 日本 RCサクセション スウィートソイルミュージック

RCサクセション スイートソウルミュージック

RCサクセション スイートソウルミュージック

忌野清志郎さんのほうは前掲曲をモチーフにはしてるだろうが完全オリジナル。

ここではスウィートソイルミュージックと書いているが原題は英語表記の「Sweet Soil Music」。

こちらでお借りした動画の清志郎さんMCで「私の尊敬するソウルマンに捧ぐ」とあるがまさにこの拙いブログも彼らに捧げたいと思う。

収録アルバムはたしか1980年の『Please』だったはず。

#6 Sweet Soil MusicでRCのスウィートソイルミュージックが聴ける。

アルバム『Please』は皆さんご承知のとおりRCのヒット曲「トランジスタラジオ」も入った80年RCサクセション飛躍の名盤。(曲目はAmazonなどでチェックしてみてください。)

Sweet Soul Music と私

Sweet Soul Musicとスイートソウルミュージック。2曲とも個人的にも思い出のある曲である。以下では個人的な体験談をつらつらと書いておきたい。

サザンソウルと私

忌野清志郎さんが愛したSTAXなどのサザンソウル。自分も高校時代から愛聴していた。

高校時代には校内放送をジャックし「オーティスに捧ぐ」などとぶつぶつ言いながら”These arms of mine”をゲリラ放送で流した前科もある(もちろん後で職員室に呼ばれた)。

先達諸兄もおられるのでサザンソウルのコレクターとはおいそれと言い難くハテどこまで書けるか不安だが、例えば、STAX Volt complete singlesという9枚組のBOXなどは学生時代から聴き込んだクチ。Booker T & The MG’s に傾倒。このブログのトップページの写真はもちろん『Green Onion』へのオマージュである(場所はうちの畑だが、笑)。

忌野清志郎さんと私

自分が初めて清志郎さんのライブをみたのは大阪で92年の『Memphis』公演。Booker T & The MG’sと共演した伝説のライブ。

もちろんロックやフォークの清志郎さんも好きでとくに初期のRCサクセションのファンだが。個人的にはそんな自分の出会いの体験からソウルボーカリストとしての清志郎さんの印象が強い。

「スローバラード」などは和ロックの名曲であると同時に和製ソウルの名曲でもあると思う。

スウィートソウルミュージックの本

『スウィート・ソウル・ミュージック』というピーター・ギュラルニック氏の本もあるのであわせてふれておこうと思う。この方はロバート・ジョンソンの自伝などでも知られるアメリカ音楽史の研究・著述家。この本は昔は原書でしか読めなかったがシンコーミュージックにより翻訳版がでてとっつきやすくなった。60年代ソウルミュージックがお好きな人や興味のある方にはおすすめ。

スウィート・ソウル・ミュージック―リズム・アンド・ブルースと南部の自由への夢 単行本 – 2005/3/1
ピーター ギュラルニック (著), 新井 崇嗣 (翻訳)

個人的には高校時代に読みたかったなあ。

私がソウルミュージックを知った本?

私の個人的な体験だと高校時代のソウルの教科書はまず桜井ユタカさんのライナーノーツだった。写真はオーティスのベスト盤LPのライナーだがまずはその辺を熟読した。桜井ユタカさんは私らの世代まではソウル名盤のライナーノーツはほとんどこの方だったので個人的にはもう高校の先生とイメージがだぶるぐらい。

(年功序列的には次に中村とうようさんだろうが個人的にソウルにはまった80年代後半あたりではすでに民族音楽の人という印象だった。ただ後述するが70年代半ば頃までの「ニューミュージックマガジン」ではソウル関係の記述も多い。)

次にソウルファンにはおなじみの鈴木啓志(すずきひろし)さんと日暮泰文(ひぐらしやすふみ)さん。

寅山
寅山

鈴木啓志(すずきひろし)さんは「投げたらあかん」の近鉄バファローズ背番号1番鈴木啓示(すずき けいし)さんとは一字違い。

鈴木啓志さんの詳細なテキストはソウルミュージック関連の知識の泉だった。画像は「USブラックディスクガイド」というディスクガイドだが年代別に整理されてあってソウルファンにはおなじみのテキスト。

日暮泰文(ひぐらしやすふみ)さんはブラック・ミュージック・リヴュー(Black Music Review:bmr)創刊者やP-Vineレーベル創始者としておなじみ。

個人的には冒頭申し上げたようにまだ最後の桜井ユタカさん世代なので、当時助教授クラスだった鈴木さんには60年代ソウルやサザンソウルの王道を教わった。日暮さんは個人的には50年代までのブルーズ(P-Vine)と跳んで80年代HIPHOP(bmr)の印象が強かったがリアルに黒人音楽をみる視点では私は日暮さんに教わったことが多い。

お二人とも中村とうようさんのニューミュージックマガジン創刊時に名を連ねている。(ちなみに1969年当時のニューミュージックとはロックのこと。)

スイートソウルミュージックなラジオと本

そしてラジオではもちろん山下達郎さんの「サンデーソングブック」。ピーターバラカン氏の「ロンドン発ピーターバラカン」などなど。

ヤマタツさんのサンソンはオールディーズと謳っているのでもちろんポップのイメージもあるが個人的にはまちがいなくソウルミュージックのラジオ番組最高峰。バラカンさんは「魂(ソウル)の行方」という本も書かれている。こちらはざっくりソウルミュージックを知るのに格好の入門書。

スイートソウルミュージックの論文?

ほかにもソウル関係では気鋭の音楽評論家やレココレ執筆者も多士済々だが長くなるのでこの辺で。

ソウルではなくブルーズではあるが三井徹さんの本は米国黒人社会の歴史などにもふれているのでソウルミュージックの背景を知るにはおすすめ。

おなじくジャズミュージシャンとの交流が多いが吉田ルイ子さんのルポも62年から71年というソウルミュージック黄金期の記録。個人的にはNYハーレムと南部から中西部シカゴといった地域格差なども想起させてくれる。

最後になってしまったが中村とうようさんの初期本はまだ70年代までは米国黒人音楽にもフォーカスをあてたものがあるのでこれらの入門書でざっと基礎知識を得たうえで読まれるとおもしろいと思う。(とうようさんの本は当時の音楽ファンにはわりと一般的に知られていたことを前提に書かれたものが多いので初心者には正直めんくらう部分もあるかもしれない。よって参考書としては大学生から院生レベルなのかもしれない。)

おすすめ本まとめ

以上、個人的に出会った流れで書いてしまった。
おすすめ本を対象者別にまとめると以下のような具合だろうか。
上ではふれなかったが吉田ルイ子さんの本もソウルミュージック全盛期のルポとして追記。

ソウルミュージックを知る本など
初心者向け:
・ピーター・ギュラルニック氏の本『スウィート・ソウル・ミュージック』など。もちろん原書は英語という壁はあるしデータは詳細なのでコアなファンにもすごいと思う本なのだが翻訳が出たので。リアルなソウルミュージックを知るには第三者の解釈より生の声を。そして歴史の流れがわかりやすい構成で読むのが一番かと思い迷ったが初心者向けとした。
・ピーター・バラカン「魂(ソウル)のゆくえ」※英国のソウル人気・ややニューソウルより。
・桜井ユタカさんのライナーノーツ※イチオシだが本でなくてCDライナーノーツなので。
・シンコーミュージック関係の本※中級上級向けの本も多いが語り口が易しめ。

ソウルミュージック入門書。1989年版は廃版でこちらは2008年版。初版になかった90年代ネオソウル部分などが加筆。

中級者向け:
・鈴木啓志さん本※氏の著作でほぼソウルミュージックの全容が明らか。60年代R&Bからソウルミュージックへの流れを知るには必読。
・日暮泰文さん本※つまりbmr関係本。bmr増刊本『U.S.ブラックディスクガイド』は本格的にソウルを聴きたい方には必携。
・三井徹さん本※ブルース入門書だが米国黒人音楽のルーツや背景を知る良書。
・・吉田ルイ子さん本

筆者の方は初版らしく表紙が違うが中身は同じもの。

US Black Disk Guide 著者所有

1962年から1971年帰国までのリアルなNYハーレムの記録。どちらかというとジャズミュージシャンとの交流が多いし解説では仰々しい形容がされるが私が初心者本としてオススメするのは普通の学生だった彼女がまじめに向き合う姿。

上級者向け:
・中村とうよう本※ソウルミュージック関係では70年代半ばまでのミュージックマガジンや80年代までのレココレの特集など。なにより事実関係データが貴重。

いずれにせよソウルミュージックについてもまたふれたいがそれは別の機会にゆずりたい。

以下ではサイト名のまぎらわしさの弁明に少しその違いなどにふれさせて頂こうと思う。

Sweet Soul Music と Sweet Soil Music

さて、当ブログ名はSweet Soil Music(スイートソイルミュージック)。

本家Sweet Soul Music(スイートソウルミュージック)と紛らわしくて恐縮だが1ファンの戯れとお許し頂ければ幸いである。

ただ自分は民族音楽なども好きなのでその辺もふくめて編集テープなどをつくるときに昔から「ソウル(魂)」の部分を「ソイル(土)」にかえて名のっていた次第である。

北関東と米国南部音楽

他のジャンルもまぜこぜにはなるだろうが、初心は「サザンソウルやサザンロックなどを栃木を中心とした北関東の風土で味わうとけっこう相性がよいですよ」ということを主張したい。それがこのブログのコアなコンセプト。もとい思いつきだった。

きっかけは古い友人のカセットテープ。あとは自分が北関東をドライブするときによく聞いた編集テープ。

栃木と洋楽

ちなみに栃木県と洋楽のつながりでいえばクラシックやロックは県内全般で盛んだがとくに宇都宮がジャズの街といわれている。これはもちろんナベサダさんの出身地なので異論はない。

ただ、あくまで個人的には、小山はブルーズの町(東北本線のクロスロード)、鹿沼はサザンソウルの里というイメージで高校時代を過ごしてきた。

もちろん栃木は邦楽が人気。演歌は船村徹先生や森昌子さんらを生んだゆかりの深い土地。歌謡曲やJPOPなどでもロケ地などで登場したりとむしろ邦楽が主流な土地柄である。

だが北関東の乾いた気候風土はアメリカ南部の音楽と意外となじむのである。

レトロ音楽

大人になり現在はもっぱら民族音楽やキューバやアフリカ嗜好。もしくは神田のガード下辺りで昭和歌謡酒場でくだをまく日常。タイムラグや雑多な音楽ジャンルの話題もまざるだろう。

だが、青年期にあれこれと悩み転がりつつ音楽に助けられた経験者のひとりとして機会があれば古いレコードなどひっぱりだし、若い頃に傾倒した音楽などについて、老若男女問わず少しでも「レトロだけど良さげな音楽(Retro but good old music)」を聴いてみたいという方におすすめなどを書いてみたいと思う。

あとがき

ここではソウル名曲とサイト名との違いへのご説明もかねて、スウィートソウルミュージック(Sweet Soul Music)の2つの名曲―アーサー・コンレイ(Arther Conley)とRCサクセション(忌野清志郎さん)などについてふれた。

ソウルミュージックのアーティストやおすすめ曲などもまた機会があればとりあげていきたい。

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