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サザンソウル・ディープソウル『編集テープ』vol.1

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懐かしいカセットテープが引越などでふと見つかったことはないだろうか。

押入のダンボール箱に埋もれてた高校時代の編集テープ。中学時代の手書きレーベル…。

そんな古い友人のような音源から蘇る「久しぶりに音楽でも聴いてみようか」という気持ち。

誰かにある生活の1シーンから新たな音楽との出会いを感じる連載企画。
(?ほんまか😅)

その名もずばり、
『編集テープ』。

(ベタベタやん。ちょっと恥ずかしい/ω\)

赤裸々な中二病のカミングアウトか。はたまた青春暗黒史のささやかな傷の舐め哀歌。テープを作ったときには確かにあった。他人には分かってもらえぬ情熱や衝動。隠したい。でもちょっと覗いてみたい。そんな理性と惰性の葛藤の逡巡の狭間からうまれたこの企画(思いつき)。ええ年こいて…と家族にうしろゆびさされ組の昭和アイドル。どうせおいらは…と花に嵐の例えもあるさのやさぐれ昭和歌謡。演歌は日本のソウルミュージックだ!と高校時代から唱えてきた時代錯誤な管理人の哀しき熱帯…いや熱帯夜的半生(反省)。何が飛び出るか分からない。が取りあえず徒然なるままに書いてみようと思ふ。のだ。いや、のです。ま、能書きはいいか(ね、伊武雅人さん)

そんなスネークマンショー風味たっぷりにはじまってしまったこの企画。

『編集テープ』 vol.1は「サザンソウル・ディープソウル」。
ソウルミュージックでもとりわけソウルフルな南部ソウル。
略して「ソソル」(そそる?)

(あ、もちろん脳内妄想ナレーションは小林克也さんでお願いします😅)

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『編集テープ』vol.1

私事だが先日実家で高校時代に友人が作ってくれたブツが出てた。

アイキャッチ画像をご覧頂けばお分かりのようにかなり煤けたヤバいレア物だ。

このブログの原点はソウルミュージック。なかでもサザンソウル。スタックスやアトランティクレコードなどを中心とした60年代ディープソウル。

(本音をいえばアーバンと形容詞がついた時点で微妙だし、いくらヤマタツさんや鳥小屋でフィリーを称え、ララは愛してるの意味だとささやかれようとも私の心は固く閉ざされ「それは、不自然なのよ・・・(by ララァスン)」という「坊やだからさ」な高校時代だった。

ブログの意匠もSTAXとAtlanticにEGREMをブレンドして栃木北関東風味で和えたもの。伝わるかどうかは私の素人webデザイン技術に比例するのでこんなこと書くのも恥ずかしい。ただむかし愛したレコードレーベルへのリスペクトの気持ちだけは薄髭が生えた頃から世間の波にもまれて多少は分別が備わったはずの今でも押さえがたい。そうソウルミュージックとはそそる音楽なのである。

このくだり、我ながら意味不明だが(汗)。酔って書いたのかもしらん。ま、とにかく男子高時代はサザンソウルにハマっていたらしい。
たぶん久しぶりに懐かしいこのテープが見つかったときの高揚感で書きなぐったのだろう。

さて個人的なエピソードはこのくらいにして曲紹介に入ろう。

そんなわけでサザンソウルなどを取り上げる嚆矢としてまずは個人的な原点でもあるこの編集テープをもとにおすすめのソウル名曲をご紹介したいと思う。

■Sweet Soul Music ~ “Deeper than Deep in My Soul” playlists

Bobby Williams – These arms of mine
以外はほぼ何とか音源がみつかったのでなるべくご視聴いただけるよう努めたい。

A面

(古いっwと云われそうが。ここではテープ形式でまずはA面から)
A1 Arthur Conley-Sweet Soul Music
A2 Solomon Burke – Home in your heart
A3 The Soul Clan – That’s How I Feel 1968
A4 George Perkins – Cryin’ in the Streets pt 1
A5 The Keys & O.V. Wright – That’s How Strong My Love Is (Official Audio)
A6 Percy Milem – I don’t know what you’ve got
A7 Howard Tate – I Learned It All the Hard Way
A8 3Maurice & Mac – What Am I Gonna Do (1969)

1 Arthur Conley-Sweet Soul Music 2:26 (1967年2月1日Atco Records)※各リンクはwikipediaもしくは▲等の発売年の出典(以下同)


2 2:07 Solomon Burke – Home in your heart(1963年Atlantic)


3 3:26 The Soul Clan – That’s How I Feel(1968Atlantic)


4 3:19 George Perkins – Cryin’ in the Streets pt 1(1969Golden Records of LA)


5 3:01 The Keys & O.V. Wright – That’s How Strong My Love Is (1964Goldwax Records)


6 3:02 Percy Milem – I don’t know what you’ve got(1967Goldwax)


7 2:38 Howard Tate – I Learned It All the Hard Way(1967Verve)


8 3:16 Maurice & Mac – What Am I Gonna Do (1968Checker)

B面

9 2:50 Spencer Wiggins I’d Rather Go Blind(1970fame)


10 2:42 Clarence Carter – Soul Deep(1969Atlantic)


11 2:49 Otis Clay – You Don’t Miss Your Water (1968Cotillion)


12 2:57 Pic & Bill / Soul-of a man(1967/Vibraton)*


13 2:50 Johnny Soul / I Almost Called Your Name(1969/SSSinternational/*Shelby Singleton Productions Inc.サブレーベル)


14 3:41 Don’t Blame me – Willie Hightower(1973mercury)


15 2:53 Paul Kelly / Nine Out Of Ten Times(1966年12月Philips)

Patterson Twins – If Ever I Got You Back(1973KingRecords)
※視聴動画は上記リンク先(▲)にて※激レア名曲!?YouTubeではまだ発見できず


16 2:06 Don Bryant – I’ll Go Crazy(1968Hi Records)


17 2:27 Chuck Armstrong – Why Does It Hurt So Bad(1978Vivid Sound)*録音年不詳


18 3:01 Aretha, Sing One for Me – George Jackson(1972Hi Records)

19 3:02 The Ovations – Hooked On A Feeling(1972/Sounds Of Memphis)


20 4:38 Ollie Nightingale – All I Feel Is Love(1980/Jenny Records)


21 4:39 James Carr – Take Me To The Limit(1991Ace)


※おまけ James Carr – The Dark End of the Street(1967Goldwaz)

1982 ウシャコダ(WSHAKODA)藤井康一-Dark End of The Street (1982『SOUL TO YOU』)

ソウルミュージック体験

That’s How Strong My Love Is
Otis Redding
『The Great Otis Redding Sings Soul Ballads』
℗ 1964 Atlantic
(Volt/Atco, Stax Records)

ソウルミュージック。とりわけサザンソウルやディープソウルの熱中時代。

ソウルファン諸氏の御慧眼に頼めば今見てもかなり渋い選曲だとお分かりいただけると思うが実はこれを聴いていたのはまだこのテープを作ってくれた友人と私が高校一二年(16歳~17歳)頃だった。

ここのエピソードなどは機会があれば別に投稿したいとは思うが。とりあえず「That’s How Strong My Love Is」O.V.Wrightの原曲を載せていたのでオーティスの名カバー版だけは載せておこう。その頃の個人的な思い出エピソードとしては、例えばオーティスベスト盤の桜井ユタカ氏によるレディング年表を熟読し気分が高揚した筆者(当時高校一年)は一時的に放送部に体験入部?だったか詳細は忘れたがとにかく学校の校内放送を一時的にラジオジャックし、昼休みの校内放送で「That’s How Strong My Love Is」Otis Reddingを流し一人悦に入ってたものだ。日本の片田舎のとある平凡な男子校のお昼休みにメンフィスMarch’65『The Great Otis Redding Sings Soul Ballads』Otis Redding(2ndアルバム)からの名ソウルバラードカバーのスマッシュヒットが流れるとは、February 6, 1964年2月6日から1965年1月20日にかけて同アルバムを録音していた若くしてすでにベテランの風格を漂わせていた当時24歳25歳の青年(オーティス・レディング)はよもや想像もしなかっただろう。当時も今も薄髭が生えることからそんな妄想を引きずりつつ半生を過ごしてきた。

80年代半ば。学校ではおニャン子クラブが流行り岡田有希子さんの事件に打ちひしがれBOØWYが絶頂期に解散し話題になった頃。

60年代にソウルミュージック体験をした忌野清志郎さんとリンコさんを引き合いにするのは畏れ多いが後に彼らが69年日野高校3年生の頃にオーティスやBooker T.&The M.G’sを愛聴していたと知った。

90年代には92年『Memphis』ライブで初めてBooker T.&The M.G’sを生で見た。清志郎の前座の5曲だったがGt.のSteve Cropperが大柄で驚いた。大阪城ホールかどこか少々さだかでない。あのステージの清志郎さんのMCでソウルミュージックやSTAXへの熱い思い出をシャイに語るのを聞き、田舎の男子高校生だった自分らもそこだけは似たような青春時代を過ごしたのかもしれないとうれしくなったものだ。

また80年代半ばのブラックミュージックといえばHip Hopなどが流行り始めた頃。(ディスコなどは自分的には中学時代に先輩が子供ディスコにハマっていてユーロなどを聞かされて正直ダメだこりゃとすでに萎えていた(おい汗)。いや今はいろいろクラブ系やEDMなどを経て再解釈的に魅力も多少…というかオッサンになってすべての音楽ジャンルそのものに寛容になった。)ヒップホップ系は嫌いではなかった。とくに初期のブレイクビーツなどの音質や質感は当時の衝撃を未だに引きずっている。ただ、御覧のとおり高1でいきなり四畳半で座り込んで聞き込む系の南部ソウルにハマってしまったので踊り場デビューは学生時代になってからと遅かった。(そっちも当時流行のクラブ系ではなく「ソウルとんねるず」系の70s/80sディスコ復活イベントなどが主だったが😅ワシのニックさんKohnさん監修ビデオは全部VHSだし)

閑話休題。個人的に今ふりかえると我(ら)ながらずいぶん世間さまとズレた高校生だったのだと思う。渋いっちゃ渋い。だが渋すぎる。この辺りから始まった自分のソウルミュージック体験は明らかに同世代のブラックミュージック好きと約20年ほどのズレがある。(そもそもブラック好き自体がまだ少数派だった80年代当時なので呉越同舟はしていたが。本質的にStaxを聴いて育ってない連中とはずーっと「R&B」感覚がズレてる。いやもちろんメインストリーム的には自分がズレてる側なんだろうが。いくら演歌はR&Bだ!といっても向こうはキョトンとしていた笑)

自分がサザンソウルにかなりハマったのはおそらく風土もあったのだと思う。
(自分はいちおうハマ育ちなのでそのままだったらおそらくピエロ先輩に連れて行ってもらいながらハマチャチャなどを一生懸命練習する予定だった。当時の自分の友達はほぼそんな感じ。それがどうして我ながらド渋なサザンソウルなどにハマったのか。北関東という風土。そしてかけがえのない親友との出会い。そんなきっかけがなければこの辺りの音楽にふれることはおそらくなかったのかもしれない。いやハマもクールスやカップスがこの辺のカバーもされておられたからめぐり逢いはしたのだろうが。なんとなくそこまでハマることは想像できない。江ノ島で聴くのと北関東で聴くのとではおなじ60sソウルでも感じ方が違っただろうと思う。まあ、それも当時のまだ感受性が比較的純朴だった頃の話だが。(ハマったとハマのダジャレが気に入って姑息なアピールを企んでいるオッサンなぞ当時純粋にサザンソウルの世界に憧れていた高校時代の自分は「あんな大人になりたくない」と苦々しく思っただろう。すまん当時のワシ。)

(※はじめは大学編を書こうかなんて思い連載と銘打ったが案の定連載一回で休止状態(苦笑)。(大学入学祝いと称して『STAX complete singles』をバイトで買い。進級祝いと称して『O.V.Wright Box』などをGetし、いよいよ「That’s How Strong My Love Is」O.V.Wrightの始めはやや甲高く内心あれっと思いつつも聞き込むうちにいわゆる渋さとは声の高低ではないことに気づいていく…まあ今でいうサザンソウル沼にどっぷり浸かっていく。その頃の話はちょっと自分でも記憶をたどるのに時間がかかりそうだ。断片的過ぎて時系列などが不詳。本当に年取ると記憶は曖昧になるもんですね。なんかあんまり思い出したくないのだろうか。何があったワシ苦笑(つづく…かどうかわかりませぬ)

あとがき

高校時代からの自分の愛聴盤をご紹介した。正直かなり濃い選曲かもしれない。

(学ラン着た高校生が聞く曲かと自分で自分たちにツッコミ入れたくなる苦笑)

サザンソウル初心者向き・・・でもないかもしれない。サザンソウル初心者にはソウルチルドレンやステイプルシンガーズなどの定番をお薦めする。

だがサザンソウルのなかでもディープソウルって奴を聞いてみたいと思われたツワモノにはおすすめしたい本物ソウル満載である(一部激レア在中)。

親友は当時まだサザンソウル素人だった私を感化すべく「かなり入門編」とか言ってた気もするが。客観的にみてもよく知られた曲はA1のSweetSoilMusicやA4のThat’s How Strong My Love Isぐらいかもしれない(ちなみにA4はOtisではなくO.V.Wrightのカバー)。実際、高校卒業後大阪の大学に行きバンドの先輩ら黒人音楽好きと称する方々とも交流したがあまりこの編集テープを「私の宝物です!」とみせて意気投合した人は少なかった。コンピはみたことがない。

秋の夜長などにディープなソウルミュージックに浸りたいなんて方や静かに深く酔いたいという夜にはヨロシイかもしれない。

栃木の風土にあう音楽は?演歌もいいけどサザンソウルもオススメ。

サザンソウルは、個人的には晩秋から初冬の頃に北関東ドライブで聴くとハマる。とくに空っ風が吹く頃の栃木から鹿沼あたりへを走る時などがベストマッチかと思う。

ラジオにあきたら音楽。
北関東道のBGMといえば、群馬はBOØWYとロック、茨城は永ちゃんと演歌(というのが小生の勝手な個人的イメージだが汗)。

栃木はトラック運ちゃんが多いので永ちゃんもハマるがやはり自分的にもとくに県北方面、鹿沼辺り越えたら基本は演歌。なにせ演歌の父、船村徹先生と森昌子ちゃんの故郷。これは別にふざけているわけではなく本当に栃木の風土にしみじみと染みる。
洋楽やラテンも好きな自分ですら栃木の田舎道と演歌が織りなすあの風情にはかなわないナと思う。

だが、そんな演歌愛好家の方にも、もしたまに北関東栃木路あたりで演歌以外の洋楽でも聞いてみっか?なんて思ったときは洋楽の演歌っぽいサザンソウルもオススメです!

(追記)カセットテープ:一応画像も載せたので何となく雰囲気はおわかりかもしれないが昔は貸しレコード屋さんというのがあってそこでレコードを借りてラジカセにつないで録音してました。

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