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小池玉緒さん(英語 Tamao Koike)

Koike Tamao notes SSM 音楽アーティスト(Music Artists)

小池玉緒 Koike Tamao(英語 Tamao Koike)
小池玉緒(こいけたまお)さんは、東京出身のモデル・歌手・女優。

活動期間
1978年(モデル活動)
1982年(歌手活動)レーベル アルファレコード共同作業者 YMO

1978年よりモデル活動(’82カネボウ化粧品CM「浮気な、パレット・キャット」🎁)を経て、
1982年より細野晴臣さんプロデュースにより音楽活動。
当時発表された作品数はごくわずかだったが「鏡の中の十月」等のYMO関連作品(アルファ/YENレーベル)が伝説の名曲として話題となっていた伝説の80s和フレンチテクノポップ歌姫。
2023年約40年間の時を超えて自身初となるベスト盤的ソロアルバム『TAMAO – Complete Yen Years』小池玉緒の新譜発売が発表。

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(小池玉緒さん簡易ディスコグラフィー)

Tamao Koike SSM

(小池玉緒さん簡易ディスコグラフィー)
1982年1月25日「三国志ラブ・テーマ」小池玉緒(1stシングル※実質的)
1983年9月28日発売「鏡の中の十月」小池玉緒
・・・
2023年12月20日発売『TAMAO – Complete Yen Years』小池玉緒

1982年1月25日「三国志ラブ・テーマ」小池玉緒※デビュー曲

1982年1月25日「三国志ラブ・テーマ」小池玉緒(1stシングル※実質的)🎁

1982年細野晴臣さん「三国志メイン・テーマ」B面「三国志ラブ・テーマ」ボーカル参加。
※タイアップ:NHK『人形劇 三国志』エンディングテーマ。
1983年年末放送特番『ことわざ三国志』で本人映像の曲を披露。

1982年カネボウ化粧品CM「浮気な、パレット・キャット」モデル

1982年カネボウ化粧品CM「浮気な、パレット・キャット」キャンペーンモデル

小池玉緒(こいけたまお)さんのモデル活動の代表的な作品。
カネボウ化粧品CM「浮気な、パレット・キャット」🎁

タイアップCMソング「浮気な、パレット・キャット」HOUND DOG

1983年9月28日発売「鏡の中の十月」小池玉緒(レビュー)

1983年9月28日発売「鏡の中の十月」小池玉緒(作詞:売野雅勇、作曲・編曲 YMO、Yen Records/アルファ):小池玉緒(こいけたまお)さんはモデル出身(カネボウ化粧品CM「浮気な、パレット・キャット」🎁)細野晴臣さんに見出されて音楽活動へ。

「鏡の中の十月」は、作詞は中森明菜「少女A」作品等の売野雅勇さん、作曲・編曲をYMOの3氏(細野晴臣・坂本龍一・高橋幸宏さんら)が手がけた和製フレンチテクノポップ(New Wave、 Synthpop)調の名曲。いや和フレンチテクノポップ調と一応書いたが楽曲の質は世界級。

以下、私見ながら珍しく個人的なレビューを書いておく。
個人的に特筆したいポイントは以下の3点。
・「鏡の中の十月」イントロと「戦メリ」E-mu1 「ワイングラスとピアノ」の同時鳴らしの音
・80sモンド(monde)※
・売野氏の内省的な歌詞

「鏡の中の十月」イントロと「戦メリ」E-mu1 「ワイングラスとピアノ」の同時鳴らしの音

私見だが「鏡の中の十月」イントロのシンセ(クリスタルな音)は「戦メリ」(0:55)1982年発売 E-mu1 「ワイングラスとピアノの同時鳴らしの音」ではないかと思ふ。

1983年5月1日「Merry Christmas Mr.Lawrance」坂本龍一
1983年9月28日「鏡の中の十月」小池玉緒

(例えばこの曲の音が1983年5月1日発売坂本教授の戦メリに(から)つながる…といえばイメージが伝わるだろうか。

Merry Christmas Mr.Lawrence
Ryuichi Sakamoto

もう少し具体的に言うと、「戦メリ」(0:55~)1982年発売 E-mu1 「ワイングラスとピアノの同時鳴らしの音」という四方宏明さんらの名分析(参考記事)「戦メリ」のワイングラス・サンプリング分析(2010年11月20日, shikata) より筆者抜粋。)

80sモンド(monde)※

80s(’83)時点で既に世界基準(word standard)超。すなわち「80sモンド(monde)※」かと

(※90sモンドミュージックの80sという意の筆者の造語)(関連記事)小池玉緒さん

(※80sモンド(monde)は筆者造語:90sモンド(mundo)はイタリア映画がモチーフだが80sモンドはフランス映画をモチーフにしたテクノの意。むろんこの80sモンドの世界観は鈴木総一郎さんらに継承され、1985年8月21日「ワールドスタンダード」(1stアルバム、ノンスタンダードレーベル)からの80s後半の現代エレクトロ/EDM揺籃期を経て1995年のモンドミュージックにつながる伏線という意味である。ちょっとくどいけど説明しないとわかりませんね💦)

売野氏の内省的な歌詞

「アスピリンひとつ…」など83年当時(おそらく令和の今でも)印象的な売野氏の内省的な歌詞も含めて時代も時空も軽く飛び超えて永遠に心の琴線に刻まれる世界の十月ソングの珠玉の宝石。

「鏡の中の十月」があのチェッカーズなどで有名な隠れた音楽大県栃木県足利市出身の郷土の音楽偉人の御一人売野雅勇(うりのまさお)さんの作品と気づいたのは筆者も最近のこと。よく調べてみると実は売野さんは作詞家デビュー以前からファッション雑誌等のつながりでデビュー前の高橋幸宏さんや坂本龍一さんなどYMO関係の交流があったそう。(参考記事)「涙のリクエスト」「少女A」の作詞家「売野雅勇」が明かす“YMO”との秘話 「高橋さん、坂本さんは少年のような人たちでした」(デイリー新潮、2023年8月23日)

ちなみにシティポップ好きにはおなじみの「鏡の中の十月」の実質的カバー曲(別名タイトル・別歌詞)である1988年4月6日発売「退屈と二つの月 」門あさ美(作詞:売野雅勇、作曲:YMO 編曲:高橋幸宏)も売野さん歌詞。収録アルバム:1988年4月6日発売『La Fleur Bleue』門あさ美(10thアルバム)。

ついでにもう一曲、売野雅勇×YMO関連作品を触れておくと、1996年5月17日発売「MIND CIRCUS」中谷美紀(作詞:売野雅勇/作曲:坂本龍一)も超名曲。若き日の中谷美紀さん。ちなみに中谷美紀さんがフランス語ペラペラなのはフレンチ関係では有名。

上掲のYMOとの秘話によれば「MIND CIRCUS」の歌詞にはボードレール『惡の華』からの一節がモチーフになっているとのこと。(ネタバレになるので答えはデイリー新潮さん渾身取材の引用記事で)

。。。ただ小生の妄想的ヒント?を加えるともしかしたら売野さんは坂本教授作品ということで「千のナイフ」辺りからの連想でその一説にたどり着いたのではなかろうか。

1978年10月25日「千のナイフ THOUSAND KNIVES」坂本龍一(1stアルバム『千のナイフ』収録、日本コロムビア)。

THOUSAND KNIVES
Ryuichi Sakamoto

この「千のナイフ」という聴きなれないタイトルはベルギーの詩人アンリ・ミショーがメスカリン体験を記述した書物『みじめな奇蹟(フランス語版)』冒頭の一節だという。メスカリンとはサボテンの乾燥物であるペヨーテ(peyote)から生成される薬物…まあいわゆるドラッグの一種なので書きたくはないがあくまで歌詞世界理解のための補足として触れておくと、メキシコ北部(アリドアメリカ)に住んでいたチチメカをルーツとするとされるウイチョル族のシャーマンなどが宗教儀式の祈祷で用いていた幻覚作用を起こすための成分。なぜこんなサボテン(peyote)までふれたかというと、小生にはこのサボテン由来という部分が「なんでナイフが千本もあるの?」という中二病の頃からの「千のナイフ」にまつわる素朴なギモンへの糸口のように感じるからだ。

ちなみに、余談だが、サボテンは1995年『モンドミュージック』本で細野晴臣さんが「最近サボテン(音楽)にハマってるだよね」と嬉しそうに話していたテーマでもある。

ついでにpeyote連想ではあの惣領泰則さんと沖縄のコーラス3姉妹EVEさんの1981年『peyote』につながる。

こちらのEVEの仕事さんは昔筆者がまだYouTubeにコメントを書いていた2016年頃から地道に全EVE作品をあげておられるEVE神さま。

….と何の話だったか。あ、ここは小池玉緒さんの関連作品についてのページだった。
そして、筆者のレビューの3つめのポイント「売野さんの歌詞」の項だった。

んで、なぜ売野さん歌詞でフランス文学など持ち出したかというとインタビュー記事では「ボードレールの詩が…」などとカッコつけておられたようだが、筆者の妄想では、それはあくまで表面的なモチーフであって、売野雅勇×YMO3部作のいずれも、本当は1)「鏡の中の十月」は小池玉緒さんプロデュースの細野晴臣さんへのオマージュ(なんで鏡かはまだ思いつかんが)、2)「退屈と二つの月」(高橋幸宏さん編曲)は何が退屈で何が二つの月か、たぶん幸宏さんがお好きなヌーヴェルバーグのどれかの作品からの発想だろうが、具体的にはまだわからない、勝手にしやがれとかかな….と逡巡しつつも少なくとも売野さんが最初に出会ったYMO関係者の幸宏さんへのオマージュ。3)「MIND CIRCUS」はボードレールと見せかけて実はまだ少年ぽさを残していた坂本龍一さん「千のナイフ」のほうのナイフ引用。
これが拙者が思いつく、3作品のベースラインではないかと思う。なんたってグルーヴはベースだからのう。

そして、これは余計なお世話だから書くのはためらいが残るが、一見世間的ではいかにも80年代パルコ的なおしゃれな業界人を装いつつも根はシャイで誠実で、本当は音楽業界に足を踏み入れる以前からえらく刺激を受けて一緒につるみたかったが人見知りでできなかったとお二人が急逝された今年ほぼはじめていい意味で白状された稀代のヒットメーカー売野雅勇さんなりのYMOへの感謝ではなかったか。人前で涙を流すことを絶対にしてこなかった男気もある売野さんがそんな尊敬とライバル心などの複雑だが誰よりも強い思いを持ち続けてこられた故高橋幸宏さん、故坂本龍一さんの仏前では涙を禁じえなかったという。

ややセンチに流れたかもしれぬ。いまは十月。もうすぐ戦地のクリスマス…だからまあいいか。また新たな紛争が始まった。あの頃からなんにもかわっちゃいない。進化してるのか。堂々巡りなのか。だが少なくとも誰の人生も有限で。だからこそ生きることを考えなくてはいけない。

やっと少し音楽も聴けるようになって。やっと少し語れるようになって。だがやはり時にえぐられるような鋭いナイフのような傷は、安易に物理的に自らを傷つける自傷行為などせずとも、深くしっかり幸宏さんや坂本さんたちの音楽と対峙することにより、「俺たちはみんなを見てるゾ」とあの世からおっしゃってるような、自らを映し出す十月の鏡の中にいるような錯覚に陥るのかもしれない。

妄想が過ぎた。

つまり、これら売野雅勇×YMO三部作は細野晴臣さん坂本龍一さん高橋幸宏さんらの楽曲の素晴らしさはもちろんだが、そこに日本最古の学校足利学校がある足利市ご出身でご自身も文学に造詣の深い栃木県のケンミンスター売野雅勇(うりのまさお)さんの類まれな文学センスと坂本教授らのフランス文化への深い(いや深すぎる)邂逅が醸し出す結晶なのである。

というわけで結論は、売野さんの歌詞も素晴らしい!

(なんちゅう素朴なレビューか、これだから素人がレビューなんて書くもんじゃねえべや(;^_^A)無駄に長いし、脱線しまくりだし)

まあいいか。

したっけれ、みんな小池玉緒さん作品を聴こう!(やや乱暴な結論…ランボーな結論)

なぜって….

永遠 L’eternite’
また見付かつた。
何がだ? 永遠。 Elle est retrouve’e.
去(い)つてしまつた海のことさあ Quoi? – L’Eternite’.
太陽もろとも去(い)つてしまつた。 C’est la mer alle’e
(中原中也訳) Avec le soleil.

つまり、みんなおフランス…だからさ(byイヤミ氏&銭形の父つぁん)

いや、失礼。決してからかってるわけではござらん。ごめんねごめんね~…などと普段こういうしゃらくさい文学ネタなど書きなれない気恥ずかしさでこうしたオチャラケを挟んでしまうのは北関東勢の悪い癖かもしれない。または大阪人気質にも似たところがあるかもしらん。

いずれにせよ、小池玉緒さん「鏡の中の十月」の製作チームからつながる

「ふれんち・こねくしょん」

(ひらがなだと軽井沢シンドロームみたいだな)ユキヒロさんもら・くかとかいかれたんだろうか…

ちなみにとちぎもろまんちっく街道や大平ぶどう団地そして岩船から足利あたりをつなぐR293辺りも最近はおしゃれな古民家カフェなどもふえて何気にふれんちっぽいことはこっそり明記しておきたい。

そして、フレンチシネマを経て物語は売野さんと幸宏さんが出会った1978年の頃に戻るのであった。

1978年頃売野さんが幸宏さんに永ちゃんについて語ったエピソードなんか北関東ヤンキー衆にも刺さる逸話だんべ(参考)「稀代のヒットメイカー売野雅勇が見てきた“時代を創った男たち”の素顔~幸宏さんは「あんなすごいミュージシャン、他にいないよ」と言った(LEON.JP)

1978年6月21日『サラヴァ!』高橋幸宏(1stアルバム)

サラヴァ!
高橋ユキヒロ

幸宏さんソロデビューアルバムからの1曲「サラヴァ」(作詞・作曲・編曲 高橋幸宏)…どころか衣装もアートもディレクションもすべて幸宏さん。お洒落な人は沢山いるがこんなにおしゃれがイヤミでない人おらん。んで日本人だぜ。カッコいい。

とまあともかく小生は「小池玉緒さんに夢中です(英語 I am crazy about Tamao Koike.)フランス語 Je suis fou de Tamao Koike. 」すなわち、おフランス語で「玉緒ばか(Tamao le fou)」…ということで(笑)こんなフラ語表現はありません(上述の諸説も含めてすべて小生の妄想です。人生はすべて夢…)

Tamao Koike – Automne Dans Un Miroir (1983)

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(画像出典)プレスリリース記事「幻のテクノ歌姫、小池玉緒のYENレーベル全曲集CD発売決定!株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ レガシープラス」(PR TIMES,2023年9月28日 11時00分付)より商品販促PRのために筆者引用

※オリジナルは激レアだったが2019年限定復刻シングルレコード(ep/7inch)で再発。
(B面はフランス語ヴァージョン(別演奏)Automne Dans Un Miroir🎁

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※極私見ながら「Runnin’Away(スライ『暴動』)cover」の選曲理由はスライ『暴動』の80sテクノポップ的オマージュだろう。おそらく世間的には「浮気なパレットキャット」の明るい享楽的なイメージだった小池玉緒さんを60年代後半のヒッピー/フラワームーブメント期のスライストーンに見立てた細野晴臣さんがそのイメージとは裏腹のアンニュイな80年代フレンチテクノポップ歌姫小池玉緒さんをプロデュースする際に1971年11月20日発売『暴動(There’s a riot goin’ on)』での内省化の衝撃をオマージュされたのかと思う。….というわけで他にも1粒で何度も美味しい楽曲が16粒も揃っている今回のソニーミュージックレーベルズレガシープラス渾身のニューアルバムの衝撃度や1リスナーの期待度が少しでも伝わればと思う。※これ以上書くとさすがに10月ソングから逸脱しつつあるので場合により別記事に移動するかもです💦

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