「さよならの夏」という曲は1976年森山良子さん歌唱、作詞:万里村ゆき子、作曲:坂田晃一、さんの曲が原曲。2011年手嶌葵さんがジブリ映画『コクリコ坂ら』の主題歌としてカバーされ有名になった夏の終わりに聴きたい名曲。ここでは、原曲などについて少し掘り下げてみたい。
「さよならの夏」森山良子(1976年)
(オリジナル)「さよならの夏」原曲:
1976年4月5日発売「さよならの夏」森山良子(25thシングル、作詞:万里村ゆき子、作曲:坂田晃一 、日本フォノグラム/フィリップスレコードFS-2001)
森山良子(もりやま りょうこ)
1967年1月25日デビュー「この広い野原いっぱい」森山良子(1stシングル、作詞:小薗江圭子、作曲:森山良子、編曲:服部克久、フィリップス・レコード/日本ビクター)。60年代カレッジフォークの旗手としてデビュー後、数々の名曲を発表されておられる日本を代表する女性SSWの草分けの一人(参考)ウィキペディア-森山良子
万里村ゆき子(まりむらゆきこ)
1966年作詞家・作曲家デビュー。デビュー作の1966年12月5日「何処へ(いずこへ)」ジャッキー吉川とブルー・コメッツ(3rdシングル、作詞・作曲:万里村ゆき子)では作曲も担当。以後、60年代ブルコメ作品をはじめ中尾ミエ、酒井和歌子、など、70年代、80年代初期まで楽曲提供された女性作詞家の草分けの一人。代表作はまさにこの「さよならの夏」となるだろう。もとは大人のテレビドラマ主題歌だったがその歌詞世界はのちにジブリ作品『コクリコ坂から』の主題歌として手嶌葵さんにカバーされ装いも新たに人々の心に残る名曲となった。だが、万里村ゆき子さんの歌詞がなければこのifは成立しえなかった。
(参考)ウィキペディア-万里村ゆき子
坂田晃一(さかたこういち)
1965年作曲家デビュー。NHK連続テレビ小説『おしん』などで有名な作曲家。
60年代フォークソングや70年代80年代歌謡曲など幅広く作曲提供。
また、アニソンでもフジテレビ「世界名作劇場」ほか(やまがたすみこ「虹になりたい」(「南の虹のルーシー」オープニング主題歌)多くのアニメ作品音楽を担当。
(参考)ウィキペディア-坂田 晃一
1976年テレビドラマ『さよならの夏』主題歌。
1976年4月1日〜1976年6月24日よみうりテレビ放送時間(木曜)21:00〜21:54
このテレビドラマは岩下志麻、有馬稲子、細川俊之ら出演の連続ドラマ。原作小説『廃園』原田康子(1958年、筑摩書房)。
筆者は見たことがない。なかなかネットで配信などを調べても情報がない。ただ原作小説はどうやら不倫をあつかった大人のドラマとのこと。原作の原田康子は北海道釧路市出身の女流小説家(代表作『挽歌』など)。(参考)ウィキペディア-さよならの夏(ドラマ)
のちベストアルバムなどに収録されているがこちらはイントロのアレンジ違い。
※収録アルバム・CD
1976年10月25日発売『愛…そして今 ’76日生劇場リサイタル』森山良子(31thアルバム)※ライブ盤4枚組LP(アルバムとしては初出※スタジオ・アルバムには収録なし※のちのベスト盤CDのみ)
1999年8月21日発売『森山良子シングルズ&ヒットソングス』※ベスト盤CD3枚組)テイチクエンタテインメント
2008年8月27日『森山良子 コンプリート・シングルズ&モア』※CD3枚組ベスト盤)テイチクエンタテインメント
曲目リスト※1999年CDと2008年CDの曲目は同じ
2013年6月5日発売『GOLDEN SELECTION 森山良子 さとうきび畑』森山良子(ベスト盤33曲)ソニーダイレクト※配信サブスクでも試聴可
「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜」手嶌葵(2011年)
2011年6月1日発売「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜」手嶌葵(4thシングル、ヤマハミュージックコミュニケーションズ)(参考)ウィキペディア-「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜」
2011年7月13日公開ジブリ映画『コクリコ坂から』主題歌「さよならの夏」手嶌葵
コクリコ坂から(英語:From Up on Poppy Hill)
(参考サイト)
・「コクリコ坂から – スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI」スタジオジブリ(https://www.ghibli.jp › works › kokurikozaka)
・映画『コクリコ坂から』公式サイト(https://www.ghibli.jp/kokurikozaka/)
<PR>2011年7月13日発売『コクリコ坂から サウンドトラック』
内容紹介
2011 年7月16日(土) 全国東宝系ロードショー
スタジオジブリ最新作『コクリコ坂から』
企画■宮崎駿監督■宮崎吾朗
武部聡志による、「コクリコ坂から」劇中映画音楽を始め、
主題歌「さよならの夏~コクリコ坂から~」(手嶌葵)、
挿入歌「上を向いて歩こう」(坂本九)他、映画に使用される楽曲の全てを網羅した完全収録盤!!【収録内容】
●映画音楽(インストゥルメンタル)(武部聡志)
●主題歌「さよならの夏~コクリコ坂から~」(手嶌葵)
●挿入歌「上を向いて歩こう」(坂本九)
他
※2021年の手嶌葵さんベスト盤ではライブでの歌唱も。
2021年6月2日発売『Highlights from Simple is best』手嶌葵(ベスト盤)収録
「さよならの夏~コクリコ坂から~(Live at Katsushika Symphony Hills Mozart Hall on…)」手嶌葵
手嶌葵さんのただでさえ美しい天性のウィスパーボイスがライブ盤ではさらにていねいに一言一言歌詞の言葉をかみしめるようにつむがれる。作品世界を大切に届けたいという手島さんの真心が稀有な歌唱技術によってつむがれるまさに絶世の歌声。
<PR>2021年6月2日発売:手嶌葵『Simple is best』(CD、通常盤)※
曲目リスト
1 テルーの唄
2 時の歌
3 岸を離れる日
4 虹
5 さよならの夏~コクリコ坂から~
6 流星
7 明日への手紙
8 風の谷のナウシカ
9 海を見つめる日
10 東京
11 瑠璃色の地球
12 こころをこめて
13 散りてなお
14 ただいま
15 The Rose (15th Anniversary Version)
商品の説明
内容紹介
2021年デビュー15周年を迎えた手嶌葵。鮮烈なデビューを果たしたスタジオジブリの映画「ゲド戦記」劇中挿入歌「テルーの唄」を始め、映画「コクリコ坂から」主題歌「さよならの夏〜コクリコ坂から〜」、ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」主題歌「明日への手紙」、映画「みをつくし料理帖」主題歌「散りてなお」、そして3月に最終回を迎え今年最高の視聴率を記録した大ヒットドラマ「天国と地獄〜サイコな2人〜」主題歌「ただいま」まで、メーカーの枠を超えた手嶌葵初のオールタイムベストアルバム。さらにデビューのきっかけとなったベッドミドラーのカバー曲「The Rose」が2021年の声で新たにレコーディングされ収録される。 国際的に活躍するプロデューサー/エンジニアであるGoh Hotoda 氏の手によってオリジナルマスターから新たにリマスタリングが施された完全リマスタリング盤。(完全生産限定盤・通常盤M-1~6、初回限定盤Disc 1 M-1~6を除く。)
メディア掲載レビューほか
2021年デビュー15周年を迎えた手嶌葵。鮮烈なデビューを果たしたスタジオジブリの映画『ゲド戦記』劇中挿入歌「テルーの唄」を始め、映画『コクリコ坂から』主題歌「さよならの夏~コクリコ坂から~」、ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』主題歌「明日への手紙」、映画『みをつくし料理帖』主題歌「散りてなお」、そして3月に最終回を迎え今年最高の視聴率を記録した大ヒットドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』主題歌「ただいま」まで、メーカーの枠を超えた手嶌葵初のオールタイムベストアルバム。さらにデビューのきっかけとなったベッドミドラーのカバー曲「The Rose」が2021年の声で新たにレコーディングされ収録される。国際的に活躍するプロデューサー/エンジニアであるGoh Hotoda 氏の手によってオリジナルマスターから新たにリマスタリングが施された完全リマスタリング盤。(完全生産限定盤・通常盤M-1~6、初回限定盤Disc 1 M-1~6を除く。) (C)RS
メーカー : ビクターエンタテインメント
こちらも音楽配信サブスクで視聴可。(※個人的にもサブスクはいろいろな曲が聞けてとってもありがたいサービス。ただ契約中の一定期間限定という意味では昔のレンタルと本質的に似たところもあるので手元でずっと保存したり作品をモノとして愉しみたい方にはCDやレコードなどのフィジカル音源もやっぱりいいものですね^^!)
まとめ
「さよならの夏」という曲は1976年森山良子さん原曲。2011年手嶌葵さんがジブリ映画『コクリコ坂ら』の主題歌としてカバー。
「さよならの夏」曲(1976年 森山良子)※1976年テレビドラマ『さよならの夏』主題歌
「さよならの夏」曲(2011年 手嶌葵)※ジブリ映画『コクリコ坂から』主題歌
どちらも夏の終りになると聴きたくなる素晴らしい歌。
夏の終りの名曲のひとつだと思います。