※FUNKとダンス(ポッピン、ロッキンなど)★バレンタイン補足記事用(7)
※FUNKとダンス(ポッピン、ロッキンなど)
別記事でふれたとおり、「CHOCOLATE LIPS」を久しぶりに聞いてたら、エレクトリックブガルーのプリンス「Sexy Dancer」などのポッピン(Popping)ネタ(1979年SoulTrainで初めて全米放送網のテレビでPoppin’ Danceが紹介されたやつ。もちろん地元カリフォルニアではもっと早くやってたんだろうがおそらく米国でもNY勢なんかは多分この番組で知ったはず)とか、それ以前のロッキン(Locking Dance)などを連想してしまいつい(よぜばいいのに)ツナギで入れたくなってしまった。
(まあ、小生のプレイリストの脱線はいつもながらなんですが(;^_^A。今回はバレンタイン・チョコレートがテーマだったので本来はチョコレート・ファンク系で打ち止めだったはずなんです汗)
でもまあ、FUNKやCHOCOLATE LIPSなどまでいったらダンス好きの人でそちらも聞きたくなる人はワシ以外でも多少はおられるかと。
でなわけで以下ちょっとプレイリストに入れさせてもらったポッピンやロッキンの曲についてふれておきます。
ポッピン(popping)ポッピング(ダンス)
ポッピン(popping)またはポッピング(popping)ダンスとは、ストリートダンスのスタイルのひとつ。1970年代頃にカリフォルニア州オークランドで初期ブガルーの流行から派生したストリートダンス。
(筋肉などを)「弾く(英語 pop)」ようなムーブ(動作)が特徴的なためポッピン(Popping)とよばれる。
※ちなみに一般的には英語でポップ(Pop)といえば、もちろんポップミュージックのポップ(pop)、そして広告などのポップ(POP)などが思い浮かぶだろうがこちらは英語popの名詞。ダンスのポッピン(popping)は英語popの動詞。
ポッピングは、カリフォルニア州オークランドで初期ブガルーのカルチャー・ムーブメントから生まれたストリートダンス。(Popping is a street dance adapted out of the earlier boogaloo cultural movement in Oakland, California.)
(ちなみにブガルーの流行自体は1960年代。ブガルー(bogaloo)とは60年代に米国ニューヨークで流行したラテン音楽のサブジャンル。50年代までに流行していたマンボやチャチャチャなどのラテン音楽に50年代末に登場し60年代に流行したリズム・アンド・ブルース(以下「R&B」と略)の要素が加わった、いわばラテン系R&B。
※なお、日本語では「ブーガルー(boogaloo)」という英語読みで定着してきたのでブーガルーと書いた方がなじみのある方も多いだろう。ただ、もともと米国でもブガルー(Bugalu)というスペイン語読みの発音が一般的。また、ここでエレクトリックブガルー(Bugalu、Boogaloo)などを紹介するときにも便利なので「ブガルー」と表記。
ブガルーで有名なパーカッショニストはレイ・バレット(Ray Barretto)。
1965年発売『Viva Watusi!』Ray Barrettoがおおむね最初期のブガルー(Bugalu、Boogaloo)作品。NYブルックリン出身のレイバレット東ハーレム地区(通称バリオ
Ray Barretto, Viva Watusi! (UA Latino, 1965)ブーガルーが広まると、カリフォルニア州リッチモンドでは「ロボッティング」、サンフランシスコとサンノゼでは「ストラット・ムーブメント」、サクラメントのオークパーク地域では「ストライキン・ダンス」と呼ばれるようになり、1960年代半ばから1970年代にかけて人気を博した。[1][2]As boogaloo spread, it would be referred to as “robottin'” in Richmond, California; strutting movements in San Francisco and San Jose; and the Strikin’ dances of the Oak Park community in Sacramento, which were popular through the mid-1960s to the 1970s.[1][2]
ポッピング(ダンス)の歴史はネットではDewsさんなどのダンス系専門サイトに詳しいのでそちらをご参照(参考記事「POPPIN (ポッピン/ ポップダンス)の特徴や歴史を動画で解説!」)。
ちなみに本なら『ストリートダンサーズ列伝黒く踊れ!』(江守藹,2008,銀河社)。(若杉さんのダンス本とかいろいろあるが個人的には江守アイさんの本が一推し。ポッピングの創始者ブガルー・サム(Boogaloo Sam)氏やメラニーさんトニー・ゴーゴー・ルイスさんらの米国カリフォルニア州のロックダンス・ポップダンス系のオリジネイター(創始者達のグループ)が福岡のヨシ坊さんセイジさん達Bebop Crewの方々と出会うエピソードを詳しく語ってくださってるのは自分が見た限りこの江守さん本ぐらい(『黒く踊れ!』p.208辺り)。
若杉さんダンス本も拝読しけっこう詳しく書かれているなあと感心。ただ、江守さんやニック岡井さんドン勝本さんらの60s/70sソウルディスコ一世やヨシ坊さんセイジさん達70s/80sストリートダンス一世のお話や本はそれ自体が一次情報なので別格。
(ちなみに日本のダンスでは中川三郎先生ら戦前からの日本ダンス一世がおられるのでさらに奥深い歴史。)
江守藹(エモリ・アイ)さんは日本のソウルディスコ黎明期からまさに日本のブラックカルチャーやストリートダンスの礎を気づき上げた重鎮3名もしくは四天王の御一人。ディスコのレコードのステップイラストでもおなじみ。ですが本来はネッシーギャングなどでかのKool&The Gang来日公演などでオープニングアクトを務めた強者ダンサー。さらにその後六本木でメビウス経営などそもそも六本木系のダンスカルチャーを築いた創始者の御一人。…さらに1992年にはかのテンプス(The Temptations)の故エディ・ケンドリックスとの生前のご親交によりアラバマでの葬儀にも参列されておられるという(意外と知られていない)サザンソウル方面でも最上級のリスペクトを捧げる超重要人物。
ポッピンやロッキンの曲
以下の参考動画は、このポッピンやロッキンの曲と『CHOCOLATE LIPS』や藤原美穂さんの個人的オススメ曲を並べてみたら、という並びになっております。
1979 Electric Boogaloos※begininng of Popping(dance)
1979 Electric Boogaloos Soul Train ※begininng of Popping(dance)
1979年頃、ポッピン(popping)ダンスのパイオニアであるエレクトリック・ブガルーズ(Electric Boogaloos)が初めて全米TV放送されたのが『Soul Train』でのパフォーマンス。この時に使用された曲は「Sexy Dancer」Prince。
1979 Prince – Sexy Dancer
Miho Fujiwara (藤原 美穂) – Eyes (1986)
Miho Fujiwara – Next Move (1986) HQ uptempo Funk/Soul WORLD SOUL (Japan) Bonus Track Chocolate Lips
Mai Tai – Turn Your Love Around (1986) NEW JACK SWING
1988 Guy – Groove Me
『CHOCOLATE LIPS』
★ご視聴はこちら(タワレコ公式サイトの「Blu-spec CD2『CHOCOLATE LIPS +4』<タワーレコード限定>」の商品ページへ
※管理人コメント:こちらのCD+4の商品説明はタワレコで。80sブギー人気曲「Weekend Lover」や(+4)のbonus trackでMIHOさんの1986『California Crisis』(同名アニメ「カリフォルニア・クライシス(追撃の銃火)」主題歌・挿入歌収録など。
管理人的には#7「Midnight Step」がブラコン・スラップ(ベース)、#10「Next Move」がプリンス「Sexy Dancer」系のツナギでポッピング(Popping Dance)ネタに面白いかな?(※Prince「Sexy Dancer」は1979年エレクトリック・ブガルー(Electric Boogaloos)がSoul Trainで初めてポッピング披露した時のBGM)(参考動画https://youtu.be/rkejPbx9zSI)、#13EYES(bonus track#4)が1986年の藤原美穂(MIHO)さんソロ曲(日本)なのにちょっと1988年『Guy』を彷彿とさせ、これってもしかしてNJSへの序章?的な個人的妄想をしてしまうあたりが個人の感想。
ちなみにアナログレコードもあり。
レコード:タワレコ『CHOCOLATE LIPS』<完全生産限定盤>
(※在庫状況等は変動もあるので公式サイトでご確認ください。)
LPレコード CHOCOLATE LIPS<完全生産限定盤>