【秋の歌】定番曲ランキング(邦楽カバー曲数順)BEST9:
暦は秋。お彼岸を過ぎると里山もようやく秋めいてくる季節。
童謡や歌謡曲など秋の歌の定番曲が聴きたい。そんな方もおられるはず。
ここでは秋の歌「定番曲」ベスト9を選曲。
秋の歌 定番曲 第1位「秋桜」山口百恵
おそらく皆さんの予想通り、秋の歌定番曲の第1位は山口百恵さんの「秋桜」。
ただ当ブログで調べたところ、カバー曲の数が半端ない!その数なんと約44曲(調査時点)。
2位以下を圧倒的な差で凌駕しダントツのカバー曲数ランキング1位。
日本の歌100選にも選出された70年代から80年代に活躍した日本の歌姫山口百恵さんの当時18歳とは思えない大人びた表現力の歌唱。秋桜(コスモス)の花をモチーフにした母娘の情愛が詩情豊かに描かれた名シンガーソングライターさだまさし氏作詞作曲の原曲。さらにクラシックのような静謐さで演奏される名編曲家荻田光雄さんの楽曲。難しいイントロをこともなげに弾いた羽田健太郎さんのピアノなど演奏家たちの名演。そして日本コロムビアやCBSソニーで歌謡曲の名作を手がけ70年代の昭和アイドル歌謡曲をリードする一人でもある名音楽プロデューサー酒井政利氏をはじめ、秀逸なレコーディング・エンジニアを支えた若き70年代CBSソニーの瑞々しいサウンドワークなど。昭和52年(1977年)日本の新しい歌謡曲にそそがれた音楽人の青春と邂逅から生み出された至高の邦楽バラード作品。
結婚式をひかえた母と娘はもちろん、日々を懸命に生きる市井の人々まで、多くの日本人の秋時間をふと立ち止まらせ、聴く人の感情や琴線をふるわせる。
日本の秋を彩る。日本人の心に宿る。日本の秋の日本人の心の原風景ともいえる秋の歌定番曲。
1位 44 秋ヒット曲 秋桜PLATINA LYLIC 山口百恵 さだまさし さだまさし 淡紅の秋桜が秋の日の
1977年10月1日発売「秋桜」山口百恵(作詞・作曲:さだまさし、編曲:萩田光雄)
(19thシングル、CBSソニー)。「日本の歌百選」に選ばれている。
作者さだまさしさんのセルフカバーはほぼフォークギターだけのシンプルな弾き語り。だが、言葉が出なくなるほどの名歌唱。ごく個人的な感想で恐縮だが、自分は中高生の時に「防人の歌」を聞いた時のような感覚に陥った。
秋の歌 定番曲 第2位「ちいさい秋みつけた」童謡
秋歌定番曲 2位 カバー曲数約(12) 秋カバー曲 「ちいさい秋みつけた」伴久美子、ボニージャックス(作詞:サトウハチロー、作曲:中田喜直)
”だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた 小さい秋 小さい秋 小さい秋 みつけた”(歌詞一部のみ引用)というやさしいリくりかえしことばではじまるうた。
シンプルでくちづさみやすいリフレインで始まる戦後日本の秋の童謡を代表する抒情歌。
「ちいさい秋みつけた」は1955年(昭和30年)NHK『秋の祭典』で発表された童謡。
サトウハチロー氏は自宅の庭のハゼの木の紅葉を見て作詞。
中田喜直氏は昭和20年代に三鷹で暮らし井の頭池を散策中にメロディーを作曲。
東京都三鷹市「井の頭恩賜公園」の井の頭池のほとりには『ちいさい秋みつけた』歌碑。
童謡「ちいさい秋みつけた」(略年表)
1955年(昭和30年)NHK特番『秋の祭典』楽曲として作曲、童謡歌手伴久美子さんがソロ歌唱。「ちいさい秋みつけた」初出。
1962年(昭和37年)4月10日発売『サトウハチロー童謡集』(キングレコード)収録。
ボニージャックスの歌唱でレコード化。同昭和37年末『第4回日本レコード大賞』童謡賞受賞。
1965年(昭和40年)小学校・中学校・高校の音楽の教科書に掲載。
2006年(平成18年)「日本の歌百選」(文化庁、日本PTA全国協議会)選。
伴久美子(ばんくみこ)さんは東京都荒川区出身のコロムビア童謡歌手。「猫踏んじゃった」など多くの童謡ヒット曲でご活躍。1986年44歳の若さでご逝去。
昭和30年前半?童謡「月の沙漠」伴久美子(作詞:加藤まさを、作曲:佐々木すぐる、演奏:コロムビアオーケストラ、コロムビア C 23)
『サトウハチロー童謡集』
リリース
規格 LPレコード
ジャンル 童謡・合唱曲
レーベル キングレコード
作詞者 サトウハチロー
作曲者 中田喜直
秋の歌 定番曲 第2位*「思秋期」 岩崎宏美
秋歌定番曲 2位*(同数) カバー曲数(12) 秋ヒット曲「思秋期」岩崎宏美(作詞:阿久悠、作曲: 三木たかし) 「足音もなく行き過ぎた 季節を ひとり見送って….」
「青春は忘れもの…過ぎてから気がつく♪」(歌詞一部引用)のサビのフレーズは、個人的に阿久悠・三木たかし両先生の楽曲を稀代の歌姫岩崎宏美さんが情感豊かに歌い上げたいつまでも心に残る70年代青春歌謡曲の宝物。
秋の歌 定番曲 第4位「里の秋」童謡
秋歌定番曲 4位 カバー曲数約(11)「里の秋」 童謡・唱歌(作詞:斎藤信夫、作曲:海沼実) 「しずかなしずかな 里の秋…..」
1948年(昭和23年)発売『里の秋』川田正子(作詞:斎藤信夫、作曲:海沼實)日本コロムビア
童謡歌手の川田正子は童謡歌手。日本コロムビアよりSPレコード発売。
2007年(平成19年)、「日本の歌百選」
秋ヒット曲で倍賞千恵子さんなど多くの歌手にカバーされている。
秋歌定番曲 第5位「昭和最後の秋のこと」 桂銀淑
秋歌定番曲 5位 カバー曲 約(4)「昭和最後の秋のこと」桂銀淑(作詞:阿久悠、作曲:浜圭介、編曲:川村栄二) 「貧しさもつらくない 四畳半にも夢がある……」
1999年7月1日発売「昭和最後の秋のこと」は晩年の阿久悠先生作詞の曲。森進一さんらとの競作。演歌界では約4人の歌手にカバーされるなど昭和歌謡の秋歌として大切にされている名曲。
秋歌定番曲 第5位*「秋止符」アリス
秋歌定番曲 第5位*同数 カバー曲数(4) 「秋止符」 アリス(作詞:谷村新司、作曲:堀内孝雄、編曲:石川鷹彦) 「左ききのあなたの手紙 右手でなぞって真似てみる….」
秋ヒット曲 高田みづえさんらにカバーされた秋歌。
秋歌定番曲 第7位「秋冬」高田みづえ
秋歌定番曲 7位 カバー曲数(3) 秋ヒット曲 「秋冬」高田みづえ(作詞:中山丈二、作曲:堀江童子)
「しゃれた日焼けに 涙が流れる あー 秋かしら……」
秋歌定番曲 第8位「真赤な秋」 童謡
秋歌定番曲 7位 秋ヒット曲 「真赤な秋」童謡 薩摩忠 小林秀雄
真っ赤だな 真っ赤だな つたの葉っぱが真っ赤だな もみじの葉っぱも真っ赤だな
カバー:鈴木祥子さん他
秋歌定番曲 第9位「風は秋色」松田聖子
秋歌定番曲 9位 秋ヒット曲 「風は秋色」松田聖子(作詞:三浦徳子、作曲:小田裕一郎)
「La La La……Oh, ミルキィ・スマイル あなたの腕の中で旅をする…..」
あとがき(定番曲とは?)
ここでは秋の歌「定番曲」ベスト9を選曲。
なお、ここでは定番曲(英語 Starndard song)をジャズなどのスタンダードにみたて、カバー曲の数順にランキングを調査。
結果はやはり高齢者の方々や保育園の子供、先生方にも親しみのありそうな日本の秋の歌。
里山など日本人の秋の原風景を伝えてくれる定番曲の良さにふれ、あらためて日本の秋の歌を聴き、歌い継ぎ、よき伝統をつないでいきたいという気持ちになる。
「定番曲」とは?
ところで、そもそも「定番曲」って何でしょう?
なんてチコちゃんの素朴なギモンのようですが、意外と「定番曲」の定義はあいまい。
おそらく一般的に定番曲といえばヒット曲のなかでもとくに大ヒットした曲やカラオケでよく歌われる曲を定番曲ということが多いかもしれません。
ただ、当ブログではもうひとつの目安として「定番曲」の英語から新たな解釈を思いつきました。
「定番曲」は英語で「スタンダードソング(Standard song)」
「スタンダードソング」といえばまずジャズのスタンダード曲を思い浮かべる方も多いでしょう。
ジャズ・スタンダードとはいわばカバーソング。古くは1900年代初め頃、日本では明治時代の曲などが長く歌いつがれている曲。
そんな連想から、当ブログでは「定番曲とはカバー曲が多いヒット曲や隠れた名曲」と解釈。
(むろん諸説あり。筆者もふだんは別に気にしてなかったので、この「定番曲≒カバー曲の多い曲」というのはあくまで定番曲の解釈の一例。いわば当サイトの独自調査。それに当ブログでも普段は超適当にあれもこれも定番曲とか連発しています。その辺はどうぞよろしく哀愁デス(;^ω^))
ここでは秋の定番曲をカバー曲の数でランキング。
定番曲とは?
ところで、よく「定番曲」といわれますが、定番曲とは何でしょう?
筆者の考えでは、「定番曲」は英語で「スタンダード・ソング(Standard song)」という点から連想してカバー曲が多い歌ではないかと思います。
ヒット曲と定番曲の違いでいえば、ヒット曲の中でもカバー曲が多い歌を定番曲とするのが分類指標の目安のひとつかと考えます。
ただ、カバー曲にはかならずしもヒット曲ではないものの歌手やファンに愛されている曲もあります。例えば、今回のランキングでは「昭和最後の秋のこと」という曲は演歌界では多くの歌手にカバーされた曲。
いちおう、今までありそうでなかった「定番曲」の定義に一石を投じるかも?・・・なんて色気もありましたが、結果はおそらく皆さんの印象とあまり変わりません。
(まあ、多少は「定番曲ってなに?」というもやもやが緩和されればいいのですが…ってこんな素朴なギモンを抱えていたのは自分だけかも笑。
なお、当ブログも普段は深く考えずに定番曲と書いたりしています。その辺はどうぞご容赦を(;^_^A
ヒット曲
ヒット曲といえば基本は音楽チャートが指標の目安となります。ただ、音楽チャートも発表年代の違いもありヒット曲の定義や解釈についても諸説あり。
(ちなみに、最近のヒット曲の定義についてはこちらのブログで素晴らしい分析をなさってくださってるので当ブログも大いに参考にさせて頂いております。)
ただ、もっかというか以前からの管理人の悩みは過去の1966年以前の邦楽チャートが部分的にしか存在しないという基本統計資料不足の問題をどう解釈するか。(ゆえにヒット曲の記事もその辺で途中。曲名だけならSP盤全シングル曲掲載資料なども所有しているので調べはつくのですが、ヒット曲といってもチャートという指標はないので紅白出場曲辺りでお茶を濁そうかなどと思案しつつ…とまあ単に書いてないだけの言い訳ですが汗)
その辺はまたの機会に。
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