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秋の歌 昭和初期

秋の歌 昭和初期

秋の歌 昭和初期(戦前)流行歌など。

戦前の流行歌では、「秋の唄」藤原義江(1928年)や「秋の夜」斉藤静子(1929年)、「秋の銀座」ミス・コロムビア(1933年)、「秋のブルース」淡谷のり子(1937年)、「秋風の街」三根耕一/ディック・ミネ(1940年)などがあった。

また、「秋の色種(あきのいろくさ)」長唄、「秋の月」歌曲、なども戦前から秋の邦楽として親しまれていた。

1845年(弘化二年)頃「秋の色種(あきのいろくさ)」長唄:
(昭和初期録音例)録音年不詳「秋の色草(三味線)」朝居丸子(和洋合奏)

1900年(明治33年)「月(秋の月)」歌曲(作詞:瀧廉太郎、作曲:瀧廉太郎)※組歌『四季』第3曲。現在でも多くの歌手にカバーされている。

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秋の歌 昭和元年代

秋の歌 昭和元年代(1926年~1934年):
1928年(昭和3年)「秋の唄」藤原義江【男性歌手】*
1929年(昭和4年)「秋の暁」田谷力三【男性歌手】
1929年(昭和4年)「秋の月」林田文雄 【男性歌手】
1929年(昭和4年)「秋の夜」斉藤静子(女性歌手)*
1931年(昭和6年)「秋のみのり(上)」平井美奈子(女性歌手)
1931年(昭和6年)「秋のみのり(下)」山田、立石、平井 (女性歌手)
1931年(昭和6年)「秋祭り」朝居丸子 (女性歌手)
1932年(昭和7年)「秋に見る夢」生野静子 (女性歌手)
1932年(昭和7年)「秋のセレナーデ」水町純子 (女性歌手)
1932年(昭和7年)「秋の舟唄」藤田正夫【男性歌手】
1933年(昭和8年)「秋の銀座」ミス・コロムビア(女性歌手)*
1934年(昭和9年)「秋が来たとて」伊達光子 (女性歌手)
1934年(昭和9年)「秋のブルース」春野八重子 (女性歌手)
1934年(昭和9年)「秋晴れ」徳山璉 【男性歌手】

秋の歌 昭和10年代

秋の歌 昭和10年代(1935年~1944年):
1935年(昭和10年)「秋が来たとて」伊達光子 (女性歌手)
1935年(昭和10年)「秋風に」葭町藤本二三吉 (女性歌手)
1935年(昭和10年)「秋空高く」松平晃 【男性歌手】
1935年(昭和10年)「秋の月」牧嗣人 【男性歌手】
1936年(昭和11年)「秋のエレジー」大川静夫 【男性歌手】
1936年(昭和11年)「秋の女」上原敏 【男性歌手】
1936年(昭和11年)「秋の舟唄」及川一郎 【男性歌手】
1936年(昭和11年)「秋のブルース」ディック・ミネ 【男性歌手】
1936年(昭和11年)「秋を旅ゆく」久富吉晴 【男性歌手】
1937年(昭和12年)「秋が来たとて」月村光子 (女性歌手)
1937年(昭和12年)「秋風街道」伊藤久男 【男性歌手】
1937年(昭和12年)「秋風に泣く」二葉あき子 (女性歌手)
1937年(昭和12年)「秋風の歌」辻輝子(女性歌手)
1937年(昭和12年)「秋草千草」三門順子 (女性歌手)
1937年(昭和12年)「秋ともなれば」奥田英子 (女性歌手)
1937年(昭和12年)「秋のブルース」淡谷のり子* (女性歌手)
1938年(昭和13年)「秋の音頭」オリエ・津坂 (女性歌手)
1938年(昭和13年)「秋まつり」金広つぼみ (女性歌手)
1938年(昭和13年)9月10日「旅の夜風」霧島昇、ミス・コロムビア【男性歌手】(女性歌手)※歌詞に秋「(三番歌詞)加茂の河原に秋長(た)けて…」松竹映画『愛染かつら』主題歌として当時大流行。
1939年(昭和14年)「秋空にうたう」葦原邦子 (女性歌手)
1939年(昭和14年)「秋の歌」葦原邦子 (女性歌手)
1939年(昭和14年)「秋のエレジー」東海林太郎 【男性歌手】
1939年(昭和14年)「秋の銀座」ミス・コロムビア (女性歌手)
1939年(昭和14年)「秋の南支那」南邦雄 【男性歌手】
1940年(昭和15年)「秋風の街」三根耕一 (ディック・ミネ)【男性歌手】
1940年(昭和15年)「秋の口笛」藤原亮子・新田八郎* (女性歌手)【男性歌手】
1940年(昭和15年)「秋はさみしい」糸井しだれ (女性歌手)
1941年(昭和16年)「秋の舞子さん」日本橋きみ江 (女性歌手)
1941年(昭和16年)「秋祭」司秀夫 【男性歌手】

(備考)山田耕筰作曲の秋の歌

山田耕筰(やまだこうさく)作曲の「秋」にちなんだ歌曲は少なくとも5作品ある。また、「赤とんぼ」などの童謠も知られている。

大正以前では、山田耕筰(やまだこうさく)作品の「秋」にちなんだ歌曲としては以下の作品がある。

・1912年(明治45年/大正元年)発表「秋の宴」(作詞:エドゥアルト・メーリケ、作曲:山田耕筰)※山田耕筰が留学していたベルリン王立高等音楽学校の卒業制作作品。
・1919年(大正8年)発表「秋の夜」歌曲(作詞:長田秀雄、作曲:山田耕筰)※「♪しづかに照らす月かげに…」
・1921年(大正10年)作詞/1927年(昭和2年)作曲「赤とんぼ」唱歌(作詞:三木露風、作曲:山田耕筰)
※1921年(大正10年)8月発表「赤とんぼ」作詞(雑誌『樫の木』掲載)
※1927年(昭和2年)発表「赤とんぼ」作曲※

昭和初期の秋の歌としては、「秋の夜」斉藤静子(1929)、「秋風の歌」辻輝子(1937)の2作品がある。

・1929年(昭和4年)「秋の夜」斉藤静子♪*(作詞:三木露風、作曲:山田耕筰)
・1937年(昭和12年)6月19日初演「秋風の歌」辻輝子(女性歌手)(作詞:西條八十、作曲:山田耕筰)※辻輝子さんはのちの山田耕筰夫人(山田真梨子さん)。

昭和戦後では、「秋の歌」合唱曲が発表されている。
1948年発表「秋の歌」合唱曲(作詞:大木惇夫作詞、作曲:山田耕筰)※NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)小学校の部課題曲「♪こおろぎが鳴く…」

備考

※※戦前の流行歌では季節の「秋」を含む曲名は約41曲。(参考文献)『昭和歌謡全曲名(戦前・戦中編)-昭和流行歌総覧索引-』村越光男・佐藤孝夫編。なお同書の原書『昭和流行歌総覧(戦前・戦中編)』福田修二・加藤正義編には発売月まで記載されているがここでは省略。

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