アーティストと音楽ジャンルの関係
このカテゴリー(音楽ジャンル)ではおもに音楽のジャンル(英語 Style of music)について書く。
だが、ジャンルについて書く前にどうしても個人的にふれておきたい大前提がある。
このコラムではそんな音楽アーティストと音楽ジャンルの関係性について個人的な感想を書いておく。
はじめにアーティストありき、ジャンルは2の次
はじめにアーティストありき。ジャンルは2の次3の次。
アーティストはもちろん個人すなわち人である。ジャンルはスタイルたとえば服である。
そしてこの順序は当然、人が先(もしくは上位)、服は後(もしくは下位)。
1人のアーティストが複数のジャンルでもOK
そして、もうひとつ当たり前のことだが、1人のアーティストが複数のジャンルを演奏しても何の問題もない。
もちろん、孤高のブルースマンのように生涯ブルースしかやらない、こういうアーティストもおられる。そして、それは無論カッコいい。
また、純粋に1ジャンルだけでなくとも、そのアーティストにとって最も力を注いできた思い入れの深いジャンルも当然あるだろう。
そして、往々にしてデビュー当時の若いころのヒット曲が歌謡曲だったり、フォークだったり、ロックだったり、とあるアーティストのパブリックイメージとなったジャンルもあるだろう。この辺がが世間一般の音楽ジャンルとアーティストの関係とされていることも通例だ。
だが、たとえ世間のイメージがどうあれ、1人のアーティストが複数のジャンルを演奏することは、例えれば服装を着替えるようなもので、本来は何も悪いことではない。例えば、音楽リスナーの自分やあなたが普段の洋服をたまに和服に着替えたって何の問題もなかろう。
従って、フォークシンガーがばりばりのエレキギターをかき鳴らしてロックをやっても、まさか石を投げられるようなことはあってはならない。
むかし歌謡曲のアイドルだった女性歌手が女性SSWとしての才能を発揮しアーティスティックな曲を歌っても「雰囲気が変わった」という理由だけでファンが離れてしまうのは、あまりにも幼稚なお子ちゃま心理だろう。むしろ、身の回りの女性が少女から大人の女性になっていく様をドキドキしながら眺める。これが健全な大人の男の心理だ。むろんこれは筆者の自戒を込めた反省である。いい年こいたオッサンになっても相変わらず中二の頃の昭和アイドルのデビュー曲などに相当な金額をつぎ込んでいる。いわゆる中二病の類かもしらん。そんな恥ずかしさも一応自覚しつつ家族に隠れてまたアマゾンやらヤフオクをポチってしまう。まったく幼稚な奴だ(ワシ)。
★?可否判断ではない
音楽アーティストと音楽ジャンルの関係では、生身の人であるアーティストが先、スタイルやファッションである音楽ジャンルの方が後。これは物理的にそうなるだろうという話。
ただ、どちらが大事か?という可否判断は簡単ではない。
つまりアーティスト(ヒト)の方がジャンル(コト)より大切かどうかは人間と芸術の歴史にもかかわるのでより大きな論点となるだろう。そうなると、芸術に身を捧げた多くの先達も思い起こされ、一概に論ぜられない。
ここは難しい話なのでこの辺にとどめておこう。人間と芸術の関係…なんてこんなコラムで語りつくせるわけがない。
まとめ
ここで筆者がイメージしている対象範囲はあくまで歌謡曲やJPOPのアーティストとジャンルの話。つまりアイドル歌手がシティポップやJPOPやジャズをやってもいいだろうし、フォークシンガーのグループがロックをやってもいいだろうし、レゲエミュージシャンがソカをやってもいいだろうし、ラテンのグループがアジアのルーツ音楽にトライしてもよいだろう。そんなアーティストとジャンルの多様性を楽しみたいという話。
至極当たり前なのことだが、こと音楽ジャンルの話題になると時々この基本原則が忘れ去られて不毛な議論に陥る。
もちろん、一般的に音楽ジャンルの方が音楽の分類
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音楽ジャンルと音楽
ところで、そもそも音楽ジャンルがどうして生まれたのか?
一つは、音楽的なジャンル。新しいリズムや演奏形態など、一世を風靡した音楽スタイルが生まれ、流行し、それが音楽ジャンルとなっていく流れ。
音楽ジャンルと音楽産業(商標タグ的側面)