先史音楽 Prehistoric Music ノート 先史時代の音楽のおと

音楽年表音楽年表 19C以前
音楽年表 19C以前

先史音楽 Prehistoric music (以前の原始音楽 primitive music )は(先史時代の音楽すなわち)後期地質時代のどこかで始まる文字使用以前の文化(先史)で作られたすべての音楽をさす音楽史の用語。

先史音楽のあとは世界のさまざまな地域で古代音楽 ancient musicが続くが(先史時代の音楽は)まだ孤立した地域に存在している。

ただ、民俗音楽 folk music や先住民族の音楽 indigenous musicまたは伝統音楽 traditional musicとして今も生き残っている「先史時代の」音楽をさすほうがより一般的である。

先史音楽は音楽考古学 music archaeologyのなかで他の時代とともに研究されている。

Prehistoric music (previously primitive music) is a term in the history of music for all music produced in preliterate cultures (prehistory), beginning somewhere in very late geological history. Prehistoric music is followed by ancient music in different parts of the world, but still exists in isolated areas. However, it is more common to refer to the “prehistoric” music which still survives as folk, indigenous or traditional music. Prehistoric music is studied alongside other periods within music archaeology.

https://en.wikipedia.org/wiki/Prehistoric_music *bold and italic font and underlines noted by auther

訳者注:英語ではprehistoric musicという用語は定着しているが「先史音楽」という名称はあまり翻訳の先例がない。ウィキペディアにも日本語のページはなくこれまでは古代の音楽のなかで先史時代の音楽といった表記がみられた。ただ、英語版Wikipediaなどによればすでに欧米では先史音楽は別けて考えるのが一般的とされており、また、やや細かい話だが言葉の翻訳としてはprehistoricの訳語は「先史」でありprehistoric period「先史時代」ではない。仮に英訳するとPrehistoric period musicもしくはMusic in prehistoric periodとなる。用語としては短い方が便利でもある。よって、ここでは「先史音楽」という訳語を正として採用した。なお日本語の語感賭してなじみのありそうな先史時代の音楽という表現は文中の説明などで副次的に用いることとした。ちなみに学会等でのコンセンサスを得ているものではないのであくまで筆者仮訳である。

1 古音響学の方法論(Archaeoacoustic methodology)
2 アフリカ(Africa)
2.1 エジプト(Egypt)
3 アジア(Asia)
3.1 中国(China)
3.2 インド(India)
4 オーストラリア(Australia)
4.1 伝統楽器(Traditional instruments)
4.1.1 ディジュリドゥ(Didgeridoo)
4.1.2 クラップスティックス(Clapsticks)
4.1.3 ゴムの葉(Gum leaf)
4.1.4 ブルローアー(Bullroarer)
5 ヨーロッパ(Europe)
5.1 ドイツ(Germany)
5.2 ギリシア(Greece)
5.3 アイルランド(Ireland)
5.4 スロベニア(Slovenia)
6 アメリカ(The Americas)
6.1 カナダ(Canada)

先史時代の楽器

旧石器時代の考古学遺跡からの調査結果は、先史時代の人々が彫刻と穿孔ツールを使用して楽器を作成したことを示唆している。

人類最古の楽器は?

2015年4月3日付ナショナルジオグラフィックの記事によれば、「ネアンデルタール人の笛」説は動物のものとして訂正され、以後「最古の楽器」は約4万年前の後期旧石器時代にあたるオーリニャック文化に属していたドイツ南西部の現生人類のものが候補のひとつとされている。

後期旧石器時代のオーリニャック文化に属していたドイツ南西部の人々だった。4万年前、彼らはハゲワシの骨やマンモスの牙から笛を作っていた。彼らの笛は見た目が現代の楽器により近く、道具で加工した跡がはっきり残っている。

ナショナルジオグラフィック,「ネアンデルタール人の笛」、動物の仕業だった
“人類最古の楽器”とされた骨笛の穴は、ハイエナの歯の跡と判明, 2015.04.03

なお、個人的には、むろんオーリニャックの楽器は科学的にも正確で貴重な証拠でありこれに敬意を表すところだが、一方で約700年前の人類誕生から約4万年前の現生人類「オーリニャック文化」最古説までの期間が長すぎること、人類の祖先はアフリカ説が有力なこと、後述するようにインドや中国などでも研究がすすみつつあることなどから、オーリニャック文化節が「最古の楽器」の決定的な結論とはいいがたい印象がある。この分野の調査研究には余地があるものと思われる。

「ネアンデルタール人の笛」説は2015年3月31に訂正

1995年にスロベニアのディウイェ・バーベ洞窟で出土した4万3千年前のホラアナグマの大腿骨から彫られた「ディウイェ・バーベの笛(The Divje Babe flute)」は2015年3月31日付の英国王立協会の科学誌 “Royal Society Open Science”に掲載された論文により、骨に開いた穴は動物(おそらくハイエナ)の歯によるものと示された。

「ディウイェ・バーベの笛(The Divje Babe flute)については2019年11月21日付最終更新版の英語版Wikipediaにも記載されていたがこの情報は誤りもしくは疑義がある。

The Divje Babe flute, carved from a cave bear femur, is thought to be at least 40,000 years old.

参考までに追記すると、ウィキペディア日本語版の「古代の音楽」に記載されている以下の部分はそれぞれの出典元も閉鎖されている。

世界最古の笛
もっとも古い笛と考えられているものは、1995年、スロベニア芸術科学アカデミーのスロベニア人古生物学者イヴァン・テュルクによってスロベニアのDivje Babe1号窟で発見されたもので「ネアンデルタール人の笛」[1]として議論されている。これは43000年前の中期旧石器時代までさかのぼると考えられている。これは中空になった子供のアナグマの大腿骨であり、いくつかの穴があいていた。これが純粋に楽器なのかそれとも肉食動物が噛んでできた単なる骨なのか現在も議論が続いている。^ Neanderthal flute (スロベニア政府ウェブサイト)

確実に最古の笛と考えられているものはドイツ、ウルム近郊の洞窟から出てきた骨の笛で約36000年前のものであり、現生人類が使用したと考えられている[2]。^ Musical behaviours and the archaeological record: a preliminary study Archived 2012年6月10日, at the Wayback Machine. by Ian Cross, Ezra Zubrow and Frank Cowan


(備考)インドや中国の「古代音楽」における最古の楽器

先史音楽におけるインドや中国の情報については調査中。

以下は本来別稿として古代音楽 ancient musicに記載する予定のもの。一時的にこちらにノートしている。

インダス文明の初期食料生産期であるメヘルガルI期(紀元前7000年 – 紀元前5500年)は、土器をともなわない新石器時代とされている。この時期は先史音楽の時期とするか他の古代文明と同様に古代音楽の期間とするかは筆者検討中。

インドの最古の楽器

7穴のフルートなどの楽器や、ラーヴァナハタなどのさまざまな弦楽器は、インダス文明(Indus Valley civilization)の遺跡から回収された。[1]

インドには、世界で最も古い音楽の伝統があります。インド古典音楽(marga)への言及は、ヒンドゥー教の伝統の聖典であるヴェーダに見られます。

Instruments such as the seven-holed flute and various types of stringed instruments, such as the Ravanahatha, have been recovered from the Indus Valley Civilization archaeological sites.[1] India has one of the oldest musical traditions in the world—references to Indian classical music (marga) are found in the Vedas, ancient scriptures of the Hindu tradition.[2]

先史時代の楽器の最も初期で最大のコレクションは中国で発見され、紀元前7000年から6600年まで遡ります。

The earliest and largest collection of prehistoric musical instruments was found in China and dates back to between 7000 and 6600 BCE.[3]

==Origins of prehistory instruments

古音響学の方法論(Archaeoacoustic methodology)

1 古音響学の方法論(Archaeoacoustic methodology)

アフリカの先史音楽(Africa Prehistoric Music)

2 アフリカ(Africa)
2.1 エジプト(Egypt)

エジプト(Egypt)

アジアの先史音楽(Asia Prehistoric Music)

3 アジア(Asia)
3.1 中国(China)
3.2 インド(India)

中国(China)

3.1 中国(China)

インド(India)

3.2 インド(India)

オーストラリアの先史音楽(Australia Prehistoric Music)

4 オーストラリア(Australia)
4.1 伝統楽器(Traditional instruments)
4.1.1 ディジュリドゥ(Didgeridoo)
4.1.2 クラップスティックス(Clapsticks)
4.1.3 ゴムの葉(Gum leaf)
4.1.4 ブルローアー(Bullroarer)

伝統楽器(Traditional instruments)

4.1 伝統楽器(Traditional instruments)
4.1.1 ディジュリドゥ(Didgeridoo)
4.1.2 クラップスティックス(Clapsticks)
4.1.3 ゴムの葉(Gum leaf)
4.1.4 ブルローアー(Bullroarer)

ディジュリドゥ(Didgeridoo)

4.1.1 ディジュリドゥ(Didgeridoo)

(Didgeridoo)By Cicely Binford from Perth, Australia – IMG_1232, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15219974

クラップスティックス(Clapsticks)

4.1.2 クラップスティックス(Clapsticks)

ゴムの葉(Gum leaf)

4.1.3 ゴムの葉(Gum leaf)

ブルローアー(Bullroarer)

4.1.4 ブルローアー(Bullroarer)

ヨーロッパの先史音楽(Europe Prehistoric Music)

5 ヨーロッパ(Europe)
5.1 ドイツ(Germany)
5.2 ギリシア(Greece)
5.3 アイルランド(Ireland)
5.4 スロベニア(Slovenia)

ドイツ(Germany)

5.1 ドイツ(Germany)

ギリシア(Greece)

5.2 ギリシア(Greece)

アイルランド(Ireland)

5.3 アイルランド(Ireland)

スロベニア(Slovenia)

5.4 スロベニア(Slovenia)

アメリカの先史音楽(The Americas Prehistoric Music)

6 アメリカ(The Americas)
6.1 カナダ(Canada)

カナダ(Canada)

6.1 カナダ(Canada)

1 古音響学の方法論 Ko onkyō-gaku no hōhō-ron(Archaeoacoustic methodology)


引用・参考文献

7 See also 8 Notes 9 References 10 Further reading 11 External link


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